以下の制御変数を使用して、MFFTP ユーティリティを構成できます。
- MFFTP_ABCODE=nnnn
- MFFTP が異常終了する場合、デフォルトでは U0001 のコードになります。1 から 4095 の範囲で値を設定するには、この変数を使用します。
- MFFTP_ABEND=RC8
- MFFTP が入力ストリームでエラーを検出した場合、または入出力エラーが発生した場合、デフォルトではユーザー異常終了コード U0001 で終了します。戻りコード 8 ですぐにプログラムを終了するには、代わりにこの制御変数を使用します。
- MFFTP_CATALOG_CHARSET=xxx
- デフォルトでは、新しいデータセットはサーバー文字セットでカタログされます。この変数を利用して文字セットをオーバーライドできます。使用可能な値は次のとおりです。
指定された文字セットがサーバーの文字セットに一致しない場合、警告メッセージが表示されます。
- MFFTP_CHECK_221={Y | N}
-
MFFTP が BYE または QUIT コマンドを処理した場合、ホスト FTP クライアントは 221 というプレフィックスの付いたメッセージを受信します。そのメッセージが受信されなかった場合は、ネットワークなどに障害があったことを意味しています。
この変数が Y に設定されており、221 メッセージが受信されなかった場合、戻りコードは 4 に設定されます。
- MFFTP_EXIT_EQUALS={N | Y}
-
デフォルトでは、MFFTP がエラーを検出した場合、0 以外の戻りコードで終了するか、U0001 で異常終了します。異常終了コードの変更方法の詳細については、MFFTP_ABCODE を参照してください。
EXIT=nnnn が EXEC カード PARM 上でコーディングされた場合、この制御変数を Y に設定すると、MFFTP が戻りコード nnnn を返します。
- MFFTP_CLIENT={FTP | USER}
-
呼び出される FTP クライアントを設定します。
これが指定されていないか、FTP に設定されている場合、ホストのデフォルト FTP クライアントが使用されます。
USER が指定されている場合、MFFTP_USR_FTP_PGM も指定して、FTP クライアントを呼び出すモジュールを指定する必要があります。
- MFFTP_EPSV={N | Y}
-
一部の FTP サーバーには、USER コマンドの後に EPSV コマンドを送信する必要があります。デフォルトでは、セッションをアクティブなまま保持します。
これを Y に設定すると、サーバーはパッシブ FTP セッションになります。サーバーが IPv6 通信プロトコルを使用している場合、これを使用します。これにより、ユーザーがルーターまたはファイアウォールの後ろにいて、アクティブ PORT/EPRT FTP セッションでの接続が機能しない場合でも、FTP 接続が可能になります。
- MFFTP_FTP_DEBUG={1 | 2}
-
FTP DEBUG コマンドを FTP コマンド ストリームに挿入します。
- 値を 1 にすると、最初の文としてコマンドが挿入されます。
- 値を 2 にすると、ログイン資格情報の後にコマンドが挿入されます。
- MFFTP_IN_LINE_CMD={N|Y}
- put/get コマンドを複数行に分けずに 1 行で作成します。lftp ではコマンドを 1 行に記述する必要があります。デフォルト値は N です。
- MFFTP_KEEP={N | Y | C}
-
Y に設定されている場合、MFFTP_KEEP_IP=N (下記参照) が設定されている (この場合、入力作業ファイルは常に削除されます) 場合を除いて、すべての作業ファイルがステップの最後で保持されます。
C に設定されている場合、FTP クライアントからの戻りコードが 0 の場合には作業ファイルが削除され、それ以外の場合は保持されます。
- MFFTP_KEEP_IP={N | Y}
- N に設定されている場合、MFFTP_KEEP が Y に設定されても、入力作業ファイルはステップの最後に削除されます。
- MFFTP_LCD_SPLIT=number_of_characters
- MFFTP_USE_LCD=Y の場合は、この変数も使用できます。この変数は、各 lcd コマンドの最大長を指定します。たとえば、ファイルへのパスが 120 文字の場合に、値 50 が使用されていると、少なくとも 3 つの lcd 文を指定する必要があります。
注: 値を指定する必要はありません。MFFTP によって必要な数の
lcd コマンドが自動的に挿入されます。
- MFFTP_OUTPUT_LRECL=xxx
- デフォルトでは、OUTPUT DD 文のレコード サイズ (LRECL) は 133 バイトです。この変数を使用して、レコード サイズを最大 512 バイトまでに変更できます。
- MFFTP_PREFIX={N | Y}
- Y に設定されている場合、サーバー インスタンス名が一時ファイル名にプレフィックスとして使用されます。
- MFFTP_PROCESS_TRAILS_ONGET={TRUE | FALSE}
- GET コマンドで後続空白文字を処理するかどうかを指定します。デフォルトは TRUE です。後続空白文字を無視するには、この値を FALSE に設定すると同時に、LOCSTAT 値の TRAILINGBLANKS=FALSE を設定します。
- MFFTP_RETCODE=n1,n2,n3,n4
- JES に返される戻りコード (条件コード) を決定します。デフォルトでは、戻りコードは以下を示します。
- 0
- 問題が発生していません。
- 4
- MFFTP が、ホスト FTP クライアントからエラーを示す出力 (5nn または 4nn シリーズのエラー メッセージなど) を受け取りました。1 つ以上のコマンドが失敗した可能性があります。MFFTPURR モジュール用に提供されるコードに、デフォルトで「pass」または「fail」が表示されます (必要に応じて変更できます)。
- 8
- MFFTP は、ホスト FTP クライアントから、認識されるメッセージ番号で始まる出力を受け取っていません。これは通常、FTP クライアントが FTP サーバーへの接続に失敗した場合に発生します。
- 16
- 他の重大なエラー。
上記の 4 つのコードがそれぞれ、
n1、
n2、
n3、
n4 で表されます。これらは、たとえば戻りコード 8 が常に必要となるように変更できます (MFFTP_RETCODE=0,8,8,8)。
注: 4 つの値すべてをコーディングする必要があります。
- MFFTP_SENDEOL={NONE | CR | LF | CRLF}
- 分散システム上の通常のテキスト ファイルで検出される行末文字を指定します。Mainframe Subsystem Support (MSS) を持つエンタープライズ サーバー インスタンスがメインフレームをエミュレートしているため、GET を使用すると、指定された文字が検索され、削除されます。PUT コマンドを使用すると各論理レコードに指定された文字が追加されます。
- MFFTP_SYSPRINT_LRECL=xxx
- デフォルトでは、SYSPRINT DD 文のレコード サイズ (LRECL) は 133 バイトです。この変数を使用して、レコード サイズを最大 512 バイトまでに変更できます。
- MFFTP_TEMP_DIR=dir
- MFFTP がデフォルト データ ディレクトリ以外の場所に一時ファイルを作成する場合、その絶対ディレクトリ パスを指定します。ディレクトリはすでに存在しており、サーバー インスタンスがアクセスできる必要があります。
注: UNIX では、対象のディレクトリと大文字小文字まで一致させて入力するようにします。
- MFFTP_TIME={N | C | L | B}
- MFFTP は、開始時間および終了時間を記録し、経過時間を計算します。また、FTP クライアントの動作時間も記録します。これらの時間を表示するには、この指令に以下の値を設定します。
- N
- デフォルト値です。非表示を意味します。
- C
- コンソール
- L
- リスト
- B
- コンソールとリストの両方
- MFFTP_TRANSLATE_SAFETY={ON | OFF}
- デフォルトでは、コード ページ変換が (EXEC カードで TRAN オプションを使用して) 要求されると、MFFTP は「ラウンド トリップ」によってデータが破損しないことをチェックします。このチェックは、x'00' から x'ff' を含む、256 バイト領域の PUT をシミュレートすることで行われます。そして、結果として得られる出力を取り、そのデータで GET をシミュレートします。テーブルが正しい場合、GET からの結果は元のデータと等しくなります。データが一致しない際の警告を無視する場合に、この変数を使用します。
- MFFTP_UFLAG={N | Y}
- 一部の FTP クライアントには -u フラグを設定する必要があります。これによって、MFFTP は初期接続時に自動認証を試行しなくなります。
- MFFTP_USE_LCD={N|Y}
- lcd コマンドをコマンド ストリームに挿入して、ローカルの現在のディレクトリをファイルの転送先または受信先に変更するために使用できます。これにより、put/get コマンドで長い絶対パスおよびファイル名が使用されることを回避できます。
- MFFTP_USE_LFTP_D_FLAG={N|Y}
- lftp -d フラグを使用して、デバッグ出力メッセージを指定します。これは、MFFTP が出力メッセージを分析してアクションの適切な戻りコードを決定できるようにするために lftp で必要となります。デフォルト値は N です。
- MFFTP_USE_O_REMOTE={N|Y}
- get コマンドおよび put コマンドで -o フラグ [-o rfile] を使用します。以下に例を示します。
ftp put localfile.dat –o remotefile.dat
ftp get remotefile.dat –o localfile.dat
デフォルト値は N です。
- MFFTP_USR_FTP_PGM=program-name
- MFFTP_CLIENT が USER に設定されている場合、これが必要です。FTP クライアントを呼び出すユーザー指定モジュールの名前を指定します。
注: UNIX では、モジュールと大文字小文字を一致させて入力してください。大文字小文字まで一致していないと、MFFTP はモジュールを呼び出せないとレポートします。
- MFFTP_USE_MV_RENAME={N|Y}
- rename を mv に置き換えます。デフォルト値は N です。
- MFFTP_USE_RM_DEL={N|Y}
- del を rm に、mdel を mrm に置き換えます。デフォルト値は N です。
- MFFTP_VERBOSE_OUTPUT={ON | OFF}
- 印刷ファイルに書き込む情報を決定します。デフォルトでは、元の入力カードおよびそこで発生したエラーを含む多くの情報が印刷されます。OFF に設定されている場合、MFFTP は FTP クライアントおよびサーバーからの出力のみ印刷します。