トラブルシューティング

CICS Web サービス アプリケーションで問題が発生した場合は、以下のチェックリストを使用して、解決方法を決定してください。このリストには、最も一般的な問題が示されています。

全般
CICS WEBSERVICES が無効になっていますか。
次のメッセージがコンソール ログに表示される場合:
CASSI0017W ES support for CICS WEBSERVICES is disabled. CCSID tables not found

CCSID のインストールおよび構成を確認し、必要に応じて修正してください。詳細については、「CCSID 変換テーブル」を参照してください。

注: CICS WEBSERVICES が無効になっている場合、PIPELINE および WEBSERVICE リソースは ESMAC に表示されません。
リソース
定義されたすべてのリソースが エンタープライズ サーバー リージョンで実行されていますか。
リソースを追加または作成した後にインストールしていない場合や、リージョンをリセットしていない場合は、新しいリソースが実行されないことがあります。リージョンを停止し、再起動することで、リセットしてみてください。
DFHWEB および DFHPIPE リソース グループが正しくインストールされていますか。
インストールされていない場合は、ESMAC を使用して、この 2 つのグループを エンタープライズ サーバー リージョンにインストールしてください。詳細については、「リソース グループをスタートアップ リストに追加するには」を参照してください。
プロバイダー モード:PIPELINE リソースが正しくインストールされていますか。
PIPELINE 構成ファイルが指定された場所にあることを確認してください。指定された場所にある場合は、そのファイルが正しい形式のプロバイダー モード (リクエスター モードではなく) の構成ファイルであることを確認してください。

適切な WEBSERVICE および URIMAP が PIPELINE のインストール プロセスで自動的にインストールされたことを確認してください。PIPELINE のインストール プロセスでは、PIPELINE 定義で指定された WSDIR ディレクトリ内にある WSBIND ファイルごとに 1 つの WEBSERVICE および 1 つの URIMAP がインストールされます。

プロバイダー モード:TCPIPSERVICE がインストールされ、ポートが開いていますか。
HTTP をトランスポートとして使用する場合は、TCPIPSERVICE がインストールされ、ポートが開いていることを確認してください。
リクエスター モード:PIPELINE リソースが正しくインストールされていますか。
PIPELINE 構成ファイルが指定された場所にあることを確認してください。指定された場所にある場合は、そのファイルが正しい形式のリクエスター モード (プロバイダー モードではなく) の構成ファイルであることを確認してください。

適切な WEBSERVICE が PIPELINE のインストール プロセスで自動的にインストールされたことを確認してください。PIPELINE のインストール プロセスでは、PIPELINE 定義で指定された WSDIR ディレクトリ内にある WSBIND ファイルごとに 1 つの WEBSERVICE がインストールされます。

要求処理
要求のターゲットに誤りはありませんか。
要求のターゲットでホスト、ポート、およびパスが正しく識別されていること、大文字と小文字が適切に使用されていること (大文字と小文字が区別される場合) を確認してください。
要求の本文に誤りはありませんか。
要求内の SOAP または JSON コードに問題がないことを確認してください。
マッピング
WSBIND ファイル内のデータが正しくマッピングされていますか。
適切な CWS コマンド ライン ユーティリティ (ws2ls、ls2ws、ws2js、または js2ws) を使用し、logfile パラメーターを指定して、WSBIND ファイルの生成に関するログ ファイルを生成してください (詳細については、下記の該当するコマンドのリファレンス トピックを参照してください)。このファイルは、SOAP または JSON と COBOL の間における不正確なデータ マッピングに起因する問題を診断する際に非常に役立ちます。
デバッグ
入力構造内のデータは正しいですか。
入力構造に正しいデータが含まれていることを確認してください。
出力構造内のデータは正しいですか。
出力構造に正しいデータが含まれていることを確認してください。
コンテナー データは正しいですか。
コンテナー内のすべてのデータがアプリケーションに送信され、アプリケーションによってコンテナーから取得されたすべてのデータが正しいことを確認してください。
診断
CPIO トランザクション
TD QUEUE CPIO では、すべての CICS Web サービス エラー メッセージを含む、大量の情報が収集されます。その内容は、WEBSERVICE および URIMAP を動的に生成できないなど、PIPELINE のインストールに関する問題を診断する際に特に役立ちます。キューの内容は CPIO トランザクションを使用して取得でき、その出力ファイルは Enterprise Server 作業領域に生成されます。
注: 作業領域の場所が不明な場合は、「Enterprise Server のシステム ディレクトリ」トピックを参照してください。
アプリケーション ハンドラー トレース
アプリケーション ハンドラー トレースを生成するには、ESMAC でアクティブな WEBSERVICE にアクセスし、[Trace Application Handler] をオンにしてください。要求を再送信し、作業領域で出力ファイルを確認してください。出力ファイルには次の内容が含まれます。
  • 使用されている CICS リソースの名前
  • CICS との間で送受信された SOAP または JSON メッセージ
  • 受信した SOAP または JSON メッセージの解析出力
  • WSBIND ヘッダーの主要情報
  • SOAP または JSON から COBOL への WSBIND の処理に関する出力
  • COBOL から SOAP または JSON への WSBIND の処理に関する出力
  • 作成されてリクエスターに返信された応答メッセージ
注: 作業領域の場所が不明な場合は、「Enterprise Server のシステム ディレクトリ」トピックを参照してください。
CTF トレース
場合によっては、他の診断方法に加えて、CTF トレースが役立つことがあります。詳細については、「CTF トレース」を参照してください。
SupportLine
本トピックの情報だけでは問題を診断できない場合は、次の診断情報を収集してから、SupportLine にお問い合わせください。
  • console.log ファイル
  • 問題がある要求の実行時にキャプチャされた aux トレース (少なくとも次のフラグを含む)
    • kcp
    • api
    • cws
  • CAS ダンプ。理想的には要求の前に取得したものと要求の後に取得したもの
  • アプリケーション ハンドラー トレース
  • CPIO TD QUEUE の内容
  • WSBIND ファイルの生成に関するログ ファイル

SupportLine に問い合わせる際の準備の詳細については、「必要な情報」を参照してください。