サンプル：.NET COBOL Application と Windows Forms

.NET COBOL Customer + .NET WinForm サンプルの ManagedCustomerWinForm.sln は、.NET COBOL Customer サンプルと、Customer + WinForm サンプルで使用される .NET Order Forms ダイアログを 1 つにまとめます。この 2 つを合わせると、すべての COBOL を .NET にコンパイルし、Dialog System のユーザー インターフェイスはネイティブ コードのままとするサンプルになります。次の図はこの例を示したものです。

すべてのコードを .NET に移動に移動する利点は、COM を通じたネイティブ/.NET COBOL 相互運用の必要がなくなることにあります。これにより、サンプルは大幅に単純化されます。このサンプルを Customer + Win Form サンプルと比較してみてください。

このサンプルを作成するには：

• ManagedCustomer プロジェクトには、Dialog System ランタイム システム dsgrun への参照があります。この参照は、ソリューション エクスプローラーで References フォルダーを展開すると確認できます。
• Dialog System の呼び出しでは、正しいケースのメイン エントリ ポイントが使用され、Dialog System が必要とするパラメーターがすべて提供されます (または、少なくともすべてのパラメーターを渡していないことが通知されます)。元の Customer サンプルは 2 つのパラメーターしか使用しないため、次のコードでは第 3 のパラメーターを「omitted」として追加しています。

    Call-Dialog-System SECTION.
        CALL dialog-system USING ds-control-block,
                                 customer-data-block
                                 omitted 

• 次のように、.NET COBOL で記述された新しい Order Form ダイアログは、.NET COBOL コードにコンパイルされるため、.NET COBOL 構文を使用してメイン顧客から起動されます。

   invoke type OrderFormsLibrary.FormsFactory::CreateOrderForm
       (by reference CUSTOMER-DATA-BLOCK)

  これは、COM を通じたネイティブ/.NET COBOL 相互運用を使用してメイン顧客プログラムと新しい Order フォームの間でデータを渡す Customer + Win Form サンプルとは異なります。

  .NET COBOL 側からは、Order フォームは .NET マーシャリングを使用してデータを取得する必要がなくなり、ネイティブ コードとの通信にこれまで使用していた COM インターフェイスを削除できます。

• プロジェクトは、プロジェクト プロパティの [Register For COM Interop] を設定する必要がなくなります。