ws2ls コマンド

Web サービス プロバイダーとして CICS アプリケーションを公開するか、Web サービス リクエスターをコンストラクトします。Web サービス記述ファイル (WSDL) から COBOL データ構造体、スケルトン COBOL プログラム、Web サービス バインド (WSBIND) ファイルを生成します。
重要: Before attempting to run a CICS Web Service on Enterprise Server, review the information in the Configuration Requirements for CICS Web Services topic.

構文:

ws2ls pgmname=program-name
      wsdl=wsdl-file
      wsbind=bind-file
     [ccsid=ccsid]
     [contid=container-name]
     [default-char-maxlength=max-length]
     [inline-maxoccurs-limit=max-occurs]
     [logfile=logfile]
     [operations=op-name-1[,op-name-n[,...]]]
     [pgmint={channel|commarea}]
     [reqmem=request-prefix]
     [respmem=response-prefix]
     [synconreturn={yes|no}]     
     [uri=address]
ws2ls -help

パラメーター:

pgmname=program-name
生成されたスケルトン CICS プログラムに使用する完全修飾ファイル名。他の与えられたパラメーターに応じて、Web サービスを呼び出すため (リクエスター)、または Web サービスとして公開するため (プロバイダー)、このスケルトン プログラムが生成されます。
wsdl=wsdl-file
Web サービス記述を含む WSDL ファイルの完全修飾名。
wsbind=bind-file
Web サービス バインド ファイルの完全修飾名。
ccsid=ccsid
実行時に文字データをアプリケーション データ構造体にエンコードするために使用する CCSID。
contid=container-name
SOAP メッセージを表すために使用される、トップレベルのデータ構造を保持するコンテナーの名前。指定されなかった場合、デフォルトで DFHWS-DATA に設定されます。Web サービス プロバイダーの生成時にのみ使用されます。
default-char-maxlength=max-length
WSDL ファイルで何も指定されていない場合に、無制限の文字列に使用するデフォルトの文字列サイズ。
inline-maxoccurs-limit=max-occurs
配列の最大サイズ。この値を超えると、配列は、生成されたサービスまたはクライアントでコンテナー ベースのマッピングに置き換えられます。有効な値は 1 から 32767 です。
注: Enterprise Developer で WSDL および JSON から CICS Web サービス用の COBOL 可変長配列構造が生成される方法の詳細については、「WSDL および JSON での可変長配列の処理 - CICS COBOL」を参照してください。
logfile=logfile
ws2ls コマンドによって生成された出力情報を格納するログ ファイルの完全修飾名。指定されていない場合、ログ ファイルは生成されません。
operations=op-name-1[,op-name-n[,...]]
WSBIND ファイルの生成に使用する有効な WSDL 操作のサブセットを指定します (リクエスター モードのみ)。
pgmint={channel|commarea}
channel
チャネル コンテナーを介して対象アプリケーション プログラムにデータを渡す、サービス プロバイダーを作成します。
注: Web サービス リクエスターのコンストラクト時に、pgmint パラメーターは指定しないでください。
commarea
通信領域を介して対象アプリケーション プログラムにデータを渡す、サービス プロバイダーを作成します。
注: Web サービス リクエスターのコンストラクト時に、pgmint パラメーターは指定しないでください。
reqmem=request-prefix
リクエスター Web サービス用に生成されたコピーブック ファイルの命名に使用される、1 から 6 文字のプレフィックスを指定します。一意の名前が付けられたコピーブック ファイルを生成するために、一意の 2 桁の数字がこのプレフィックスに付加されます。生成された各コピーブック ファイルには、与えられた WSDL ファイルで定義された 1 つの操作用の要求データ構造体が含まれます。
respmem=response-prefix
プロバイダー Web サービス用に生成されたコピーブック ファイルの命名に使用される、1 から 6 文字のプレフィックスを指定します。コピーブック ファイル名を生成するために、一意の 2 桁の数字がこのプレフィックスに付加されます。生成されたコピーブック ファイルには、Web サービス応答データ構造体が含まれます。
synconreturn={yes|no}
yes
リモート サービスは同期ポイントを発行できます。
no
リモート サービスは同期ポイントを発行できません。
uri=address
Web サービス プロバイダーの場合、Web サービスにアクセスするためにクライアントで使用する関連 URI を指定します。Web サービス リクエスターの場合、生成されたスケルトン プログラム内の EXEC CICS INVOKE SERVICE 呼び出しで使用する絶対 URI を指定します。リクエスター Web サービスに対して URI が指定されていない場合、EXEC CICS INVOKE SERVICE 呼び出しでは、WSDL ファイル内にあるサービス エンド ポイント アドレスを使用します。
-help
ws2ls パラメーターに関する情報を表示します。

例:

例 1
以下のコマンドは、mywsdl.wsdl WSDL ファイルを使用して、program.cbl スケルトン COBOL プログラムおよび mywsbind.wsbind Web サービス バインド ファイルを作成します。
ws2ls wsdl=mywsdl.wsdl
      pgmname=program.cbl 
      wsbind=mywsbind.wsbind 
      pgmint=channel 
      reqmem=REQ 
      respmem=RESP
例 2
以下のコマンドは、mywsdl.wsdl WSDL ファイルおよび /mysvc/operation URI を使用して、mywsbind.wsbind Web サービス バインド ファイル、適切な要求および応答コピーブック ファイル、COMMAREA インターフェイスを使用して要求を受け取り応答を返す program.cbl スケルトン COBOL プログラムを作成します。
ws2ls wsdl=mywsdl.wsdl
		pgmname=program.cbl
		wsbind=mywsbind.wsbind
		reqmem=REQ
		respmem=RESP
		uri=/mysvc/operation
		pgmint=commarea