LDAP ベースのセキュリティでの Micro Focus 以外のグループ オブジェクトの使用

MLDAP ESM モジュールによる Enterprise Server の LDAP ベースのセキュリティで、ユーザー グループを構成するための追加オプションがサポートされるようになりました。ユーザー グループは通常、Enterprise Server が制御するリソースに対するアクセス許可を割り当てるために使用します。

Enterprise Server の以前のリリースでは、ユーザー グループは microfocus-MFDS-Group LDAP オブジェクト クラスを使用していました。グループ メンバーは、microfocus-MFDS-Group-Member を使用して指定しました。これは複数値の属性であり、各値はエンタープライズ サーバーのユーザー ID です。
注: ユーザー ID は通常、ユーザー オブジェクトの LDAP 共通名 (CN) です (属性は異なるものを構成できます)。
メンバーはグループ名にすることもでき、X group または group X と指定して、ネストされたグループであることを示します。

Enterprise Server 3.0 Patch Update 9、Enterprise Server 4.0 Patch Update 1、およびそれ以降では、管理者は MLDAP ESM モジュール を構成して、以下の 4 つの方法のいずれかにより LDAP サーバーからグループ情報を取得できます。

Micro Focus グループ
これは上記の元のメカニズムであり、microfocus-MFDS-Group-Member 属性でメンバーをユーザーIDとして指定する microfocus-MFDS-Group オブジェクトを持ちます。
Active Directory グループ
このオプションを選択すると、グループ メンバーシップは、LDAP group クラスとその member 属性を使用して決定されます。メンバーは、ユーザー オブジェクトの LDAP 識別名 (DN) として指定されます。これは、Microsoft による Active Directory 内の Windows ユーザー グループの表し方です。このモードでは、エンタープライズ サーバーのセキュリティに Windows ドメイン グループを使用できます。
カスタム グループ
このモードでは、任意の LDAP クラス名およびメンバーシップ属性名を構成できます。グループ メンバーには、ユーザー ID、「group」プレフィックスまたはサフィックスの付いたグループ名、およびユーザーまたはグループの識別名 (DN) の任意の組み合わせを使用できます。これは、クラスと属性の名前を構成でき、メンバーをその DN で識別できる点を除いて、Micro Focus グループ モードに似ています。
注: DN は一義的であるため、DN グループのメンバー (ネストされたグループの場合) は、「group」プレフィックスまたはサフィックスを使用しません。
結合モード
これは、MLDAP ESM モジュール モジュールに、AD グループとカスタム グループの両方を検索するように指示します。これにより、既存の AD グループを Windows ユーザーとともに使用すると同時に、Enterprise Server 専用のグループも追加できます。