VSAM を使用したファイル処理

アセンブラー サポートには、データ セット編成 ES、KS、RR を使用する、VSAM スタイルのファイル処理があり、順次、索引、ランダムのアクセスが提供されます。ファイルを ACB、EXLST、RPL 制御ブロック マクロで定義し、そのファイルを OPEN、CLOSE、GET、PUT、POINT、ERASE の要求マクロで処理します。SHOWCB、MODCB、TESTCB、GENCB マクロを使用して、ACB、EXLST、RPL 制御ブロックを実行時に操作することもできます。2 バイト COBOL ANSI 85 ファイル ステータス コードは、アクセス方法制御ブロック (ACB) のバイト 6 のすべてのファイル操作後に利用できます。

ファイルのフォーマットは固定レコードまたは可変レコードになります。読み取りまたは書き込みが行われた最後のレコードの長さは、常に要求パラメーター リストの RECLEN フィールドで入手できます。

1 つの代替索引を使用して、VSAM KS ファイルにアクセスできます。代替索引アクセスは、ACB マクロの MACRF パラメーターの AIX オプションで指定します。

メインフレームの VSAM オプション (逆順次処理、相対バイト アドレス指定、制御間隔アクセス、非同期入力/出力、複数のファイル位置) はサポートしていません。

アセンブラー サポートで提供されるサンプル プログラムの一部に、VSAM スタイルのファイル処理の使用が示されています。これらのファイルはすべて、デフォルトで %PUBLIC%\Documents\Micro Focus\Enterprise Developer\Samples\Mainframe\Assembler\Classic\VSAM ディレクトリにあります。

プログラム サマリー
vsamex1.mlc 可変長 KS ファイルをキー別に順次読み取り、各レコードを画面に表示します。
vsamex3.mlc 可変長 KS ファイルをキー別に直接読み取り、新しいレコードを追加して、取得したレコードをオプションで更新します。
vsamex5.mlc 固定長 RR ファイルを読み取り、既存のレコードを消去してから、一連のテストを実行してレコードの書き込みや読み取りが順次およびランダムで行えることを実証します。
vsamex19.mlc 代替索引を使用して、可変長 KS ファイルを読み取ります。代替キーの値は各読み取り後に検証され、戻されたレコードの順序に応じて成功または失敗のメッセージが画面に書き込まれます。