Microsoft Azure 上の COBOL の概要

Microsoft Azure は、アプリケーション実行に対応する柔軟なクラウド コンピューティング環境です。アプリケーションは、Microsoft Azure コンピューティング エミュレーター (Microsoft Azure で実行するアプリケーションをローカルでシミュレートできる Microsoft のシミュレーション環境) を使用してオンプレミスで開発してから、Microsoft Azure にディプロイして実行します。Microsoft Azure プラットフォームには各種のクラウド技術がまとめられており、各機能には次のような基本のコンポーネントを含む一連のアプリケーション開発者向けサービスがあります。

重要: Microsoft Azure 用のアプリケーションを開発およびビルドするには、Enterprise DeveloperAzure Tools 機能がインストールされている必要があります。インストールされていない場合は、「不足している機能を IDE からインストールするには」を参照してインストールしてください。

Micro Focus Enterprise Developer では、Visual Studio に COBOL 固有の機能が提供されるため、Microsoft Azure 用の COBOL アプリケーションを作成できます。たとえば次のような機能が用意されています。

COBOL クラウド サービスを作成するには、ソリューションの構造やそのプロジェクトと、Web ロールおよび Worker ロールを決める必要があります。たとえば、新しいユーザー インターフェイスを Web ロールの一部として提供し、既存の COBOL ビジネス ロジックを維持しながら Worker ロールを使用してそのビジネス ロジックと通信できます。またデータを BLOB またはテーブル記憶域として処理する方法や、キューを使用できるかどうかを決定する必要もあります。もう 1 つの準備作業は、ネイティブのみの COBOL で必要なものがあれば、それを移行することです。これは、Microsoft Azure サービスが .NET COBOL コードであるためです。

COBOL クラウド サービスを作成するには、COBOL クラウド テンプレートを使用してプロジェクトを作成し、ウィザードに従って必要な Worker ロールおよび Web ロールを選択します。これにより、必要なスケルトン プロジェクトとスケルトン Web ロールおよび Worker ロールを含むソリューションが作成されます。次に、コードをプロジェクトに組み入れます。

COBOL サービスをビルドし、コンピューティング エミュレーターを使用してローカルでテストしたら、最後に Microsoft Azure にパブリッシュしてそこでテストします。