アーカイブ スプール ファイルをマージするプロセスの実行

このプロセスは、JCL ジョブを使用して実行するか、Enterprise Developer command promptからユーティリティを使用して実行できます。

JCL ジョブの使用

JCL ジョブ MERGESPL.JCL は、製品のインストール フォルダーの cpylib サブディレクトリにあります。ソース コード内の次のパラメーターを要件に合わせて構成し、通常の方法でジョブをサブミットします。

ARCHIVE LOC
アーカイブ スプール ファイルを含むフォルダーの場所。このオプションまたは SCAN オプションを使用して、アーカイブするスプール ファイルを選択します。
SCAN
最上位のディレクトリ。このディレクトリにある各サブディレクトリからアーカイブ スプール ファイルがスキャンされます。このオプションまたは ARCHIVE オプションを使用して、アーカイブするスプール ファイルを選択します。
MERGE LOC
前の 2 つのパラメーターのいずれかで識別されたすべてのアーカイブ スプール ファイルがコピーされる場所。この場所に JES スプール制御ファイルおよび catalog.dat のマージされたバージョンが作成されます (いずれにも M_ というプレフィックスが付きます)。マージされたスプール ファイルを表示するには、M_SPLJOB.DAT データ ファイルを Micro Focus データファイル エディターで開きます。
注: マージされたアーカイブ スプール ファイルがマージ場所にすでにある場合、既存の制御ファイル (M_ というプレフィックスが付いたファイル) が新しいスプール ファイルに対応するように修正されます。

例:

次の JCL は、C:\spl-arc\ ディレクトリをスキャンして、アーカイブ スプール ファイルを含むサブディレクトリを探します。見つかったファイルは C:\spl-merge\Nov-18\ ディレクトリにマージされます。

//MERGESPL JOB 'MERGE SPOOL ARCHIVES',CLASS=A,MSGCLASS=A
//**********************************************************************
//* Merge a spool archive into a merged archive
//**********************************************************************
//ARCHIVE  EXEC PGM=MERGESPL
//SYSPRINT DD SYSOUT=*
//SYSOUT   DD SYSOUT=*
//SYSERR   DD SYSOUT=*
//* SYSIN or CONFIGI dataset contains the program parameters
//SYSIN  DD *
* --------------------------------------------------------
*   MERGED SPOOL HOUSEKEEPING CONFIGURATION FILE    
* --------------------------------------------------------
*   ARCHIVE LOCATION - the archive to read
* --------------------------------------------------------
* ARCHIVE   LOC C:\ES_ERRORS\MERGED_ARCHIVES\SET_A\2018052611114975
* --------------------------------------------------------
* TOP LEVEL DIRECTORY TO SCAN
  SCAN      LOC C:\spl-arc\
* --------------------------------------------------------
*   MERGED ARCHIVE LOCATION - The location of the merged archive
* --------------------------------------------------------
  MERGE LOC C:\spl-merge\Nov-18\
/*
//
ヒント: 上記の JCL の ARCHIVE ステップは、既存のスプール ハウスキーピング ジョブの最後に新しいステップとして追加できます。また、上記の CONFIGI パラメーターは、構成ファイルを使用してマージ パラメーターを指定する場合にも使用できます。

コマンド ライン ユーティリティの使用

Enterprise Developer command promptで次の構文を使用します。

MergeArchives SCAN|ARCH arch-spool-file-directory/directories directory-for-merged-spool-files

詳細は次のとおりです。

SCAN|ARCH
親ディレクトリを指定してそのサブディレクトリからマージ可能なスプール ファイルをスキャンする場合は SCAN を使用し、単一のディレクトリを指定してその内容のみをマージする場合は ARCH を使用します。
arch-spool-file-directory/directories
SCAN パラメーターを使用する場合は、各サブディレクトリにアーカイブ スプール ファイルのセットを含む親ディレクトリを指定します。ARCH パラメーターを使用する場合は、アーカイブ スプール ファイルのセットを含むディレクトリを指定します。
directory-for-merged-spool-files
マージされたスプール ファイルを格納するディレクトリを指定します。この場所に JES スプール制御ファイルのマージされたバージョンが作成されます (いずれにも M_ というプレフィックスが付きます)。マージされたスプール ファイルを表示するには、M_SPLJOB.DAT データ ファイルを Micro Focus データファイル エディターで開きます。
注: マージされたアーカイブ スプール ファイルがマージ場所にすでにある場合、既存の制御ファイル (M_ というプレフィックスが付いたファイル) が新しいスプール ファイルに対応するように修正されます。

例:

次のコマンドは、C:\spl-arc\2018111211042198 ディレクトリを読み取り、現在の作業ディレクトリの MERGE サブディレクトリにアーカイブ スプール ファイルのマージされたバージョンを作成します。

MergeArchives ARCH C:\spl-arc\2018111211042198 MERGE