はじめに

MSS で格納されるリソース定義は、メインフレームで格納される定義とは内容も形式も異なります。メインフレームで定義できるリソース タイプおよび属性の多くは、Windows 環境では意味がありません (LSRPOOL など)。MSS ではこのようなリソース タイプや属性を認識しますが、それらに対するアクションは行いません。逆に、MSS は Windows 環境でのみ意味が通じるその他の属性を理解します。これらの属性の一部は必須です。

次の表に、MSS で使用または認識されるすべてのタイプのリソース定義を示します。リソース定義のタイプごとに、他の Enterprise Server with MSS システムにおいて、リソース定義の交換に使用される .rdt ファイルで認識される名前と、提供されるサポート、インターフェイス内で使用される任意の省略形、およびその意味を示します。メインフレームのリソース タイプを最初に示し、次に Micro Focus 拡張のリソース タイプを示します。

.rdt ファイルのキーワード 使用または認識 省略形 意味
CONNECTION 使用    
FILE 使用 FCT ファイル制御テーブル
LSRPOOL 認識    
MAPSET 認識    
PARTITIONSET 認識    
PARTNER 認識    
PROFILE 認識    
PROGRAM 使用 PPT プログラム処理テーブル
SESSIONS 認識    
TERMINAL 使用 Term 端末
TRANCLASS 使用 TRCLASS トランザクション クラス
TRANSACTION 使用 PCT プログラム制御テーブル
TYPETERM 使用 T-type 端末タイプ
TDQUEUE 使用 DCT 宛先制御テーブル
_JOURNAL 拡張 JCT ジャーナル制御テーブル
_PGMLIST 拡張 PLT プログラム ロード テーブル
_SIGNON 拡張 SNT サインオン テーブル
_SIT 拡張 SIT システム初期化テーブル
_STARTUPLIST 拡張    
_TEMPSTORAGE 拡張 TST 一時記憶域テーブル
_XOPENCOMPAT 拡張 XAT XA 互換データベース テーブル

CICS リソースは、リソース定義ファイル dfhdrdat (および索引 dfhdrdat.idx) で定義されます。これは ISAM ファイルです。

Enterprise Server でアプリケーションを実行する場合、Enterprise Server はどこにアプリケーションの dfhdrdat ファイルがあるかを認識している必要があります。その場所を指定するには、casrdtex コマンドの /ip スイッチおよび casrdtup コマンドの /op スイッチを使用します。