VALUE 句を集団レベルで記述項に指定した場合、その集団に含まれる個々の基本項目または集団項目は考慮されずに、その集団領域が初期化される。
表意定数 NULLは、USAGE POINTER または USAGE PROCEDURE-POINTER で定義したデータ項目の VALUE 句でのみ指定できる。この種のデータ項目の VALUE 句で指定できる値は、表意定数 NULL のみである。これを指定することで、ポインターがデータ項目を指さないように設定できる。
OCCURS 句を含むデータ記述項、または OCCURS 句に属する記述項で指定した VALUE 句により、関連付けたデータ項目のすべての登場箇所に、指定した値が割り当てられる。
可変反復データ項目に関連付けたデータ項目のデータ記述項で VALUE 句を指定すると、そのデータ項目の初期化処理は、可変反復データ項目に指定した OCCURS 句で DEPENDING ON 指定が参照するデータ項目の値を、OCCURS 句で指定した最大反復回数の値に設定した場合と同じになる。データ項目は、以下の場合に可変反復データ項目と関連付けられる。
そのデータ項目が集団項目であり、その中に可変反復データ項目が含まれる。
そのデータ項目自体が可変反復データ項目である。
そのデータ項目が可変反復データ項目に属する。
VALUE 句を DEPENDING ON 指定が参照するデータ項目に関連付けた場合、その値は、可変反復データ項目の初期化後にそのデータ項目に配置されるものと見なされる。