ファイル ビューの生成

データストア ファイルの個々のレコードは BLOB として保持されます。これは主に、COBOL ファイルの入出力を使用してレコードを挿入、更新、および取得する際のパフォーマンス確保のためです。ただし、これは、通常の SQL SELECT 文を使用してレコード内のデータを表示しようとした場合 (たとえば、PostgreSQL の pgadmin や Oracle の SQL Developer などのデータベース管理ツールを使用する場合)、データがすぐに表示されないことを意味します。

ファイル ビュー ジェネレーター (dbfhview) は、データベース ビューを作成して、データストア データを表示できるようにします。生成されたビューがデータベースにインストールされると、通常の SQL ツールおよびコマンドをすべて使用して、テーブル形式のデータのビューを操作できます。

データベース ビューは、データファイル エディタを使用して生成された構造ファイルに含まれているファイル定義に基づきます。ファイル定義の各フィールドは、ビューの列で表されます。各列は、基になる BLOB の特定のオフセットのバイトにマップされ、構造ファイルで定義されているフィールドの COBOL データ型に対応するデータベース データ型で表されます (つまり、ビューでは、基になる BLOB バイトが、ビューの各列で表されるデータベース データ型に強制的に設定されます)。

構造ファイルには複数の FD が含まれていることが多々あるため、dbfhview を使用して使用可能な FD 構造を一覧表示し、データベース ビューに適した FD を選択できます。

ビューをデータベースに直接インストールする代わりに、スクリプト ファイルを生成できます。このファイルを手動で実行して、ビューをインストールできます。これにより、データベースにインストールする前に、ビューをカスタマイズできます (列の削除など)。

Db2 を除いて、生成されたビューでは、関連するデータストアにインストールされている T-SQL 関数を使用します。Db2 の場合、同等の機能を提供するには、代わりにいくつかの外部関数をインストールする必要があります。同じ名前の T-SQL バージョンと同等の外部関数を SQL Server および PostgreSQL 用にインストールすることもできます。通常、このインストールが必要になるのは、提供されている T-SQL 関数が目的のパフォーマンスを実現していない場合だけです。詳細については、「データベース サーバー関数のインストール」を参照してください。