MFJCTLBP

MFJCTLBP は、JCL 制御ブロックまたは DD 制御ブロックのパラメーターに関連する情報を取得できるようにする JCL 制御ブロック インターフェイス API です。

構文:

call 'MFJCTLBP' using ctlb-function
                      ctlb-retcode
                      [ctlb-exec-area|ctlb-dd-area]

パラメーター:

ctlb-function
制御ブロック API で使用できる関数。
ctlb-retcode
API からの戻りコード。
ctlb-exec-area
このフィールドは、実行中のジョブに関する情報を保持します。
ctlb-dd-area
このフィールドは、データ定義 (dd) に関する情報を保持します。

例:

mfjctlbc コピーブック フィールドを含むデータ構造を作業場所節で指定する例を次に示します。

WORKING-STORAGE SECTION.
copy 'mfjctlbc.cpy' replacing ==(TAG)== by ==ctlb==.
Call MFJCTLBP:
call 'MFJCTLBP' using ctlb-function
                      ctlb-retcode
                      ctlb-dd-area

関数:

このセクションでは、制御ブロック API で使用できる関数について説明します。

COBOL コピーブック mfjctlbp.cpy には、API を呼び出す際に関数フィールド (ctlb-function) を設定するために使用できる関数のリストの宣言が含まれています。

01  ctlb-function              pic  9(08) comp.
    88  ctlb-func-ctl-begin               value  01.
    88  ctlb-func-ctl-end                 value  02.
    88  ctlb-func-get-exec                value  10.
    88  ctlb-func-get-dd                  value  20.
    88  ctlb-func-get-dd-concat           value  21.
    88  ctlb-func-get-dd-first            value  30.
    88  ctlb-func-get-dd-next             value  31.
    88  ctlb-func-get-dd-end              value  32.
    88  ctlb-func-alloc-dd                value  40.
    88  ctlb-func-dealloc-dd              value  41.
    88  ctlb-func-delete-dd               value  42.
    88  ctlb-func-concat-add-first        value  50.
    88  ctlb-func-concat-add-next         value  51.
    88  ctlb-func-concat-alloc            value  52.

関数名、対応するコード、および説明を次の表に示します。

関数名 関数コード 説明
ctlb-func-ctl-begin 01 SSTM CICS の ES NSM をロックします。
ctlb-func-ctl-end 02 SSTM CICS の ES NSM をロック解除します。
ctlb-func-get-exec 10 ジョブ名、ジョブ番号、ユーザー ID、ステップ/プロシージャ情報、ジョブ クラス、MSGCLASS、プログラマー名、JES システムなどのジョブ情報を取得します。この関数は、プログラム名、プログラムのエイリアス名、戻りコード、パラメーター情報などの JCL 実行情報も取得します。
ctlb-func-get-dd 20 DDname、DSname、PDS メンバー、PCname、DDnumber、DISP、GDG バイアス番号、DS タイプ、BLKSIZE、DSORG、LRECL、RECFM、CHARSET、DATACLAS、MGMTCLAS、STORCLAS などの DD 情報を取得できます。
ctlb-func-get-dd-concat 21 次の連結 DD の DD 情報を取得します。
ctlb-func-get-dd-first 30 最初の DD レコードの DD 情報を取得します。
ctlb-func-get-dd-next 31 次の DD レコードの DD 情報を返します。
ctlb-func-get-dd-end 32 この関数は、DD 情報の処理が終了した場合に使用します。これにより、API で DD 情報を保持するために割り当てられていたメモリを元に戻すことができます。
ctlb-func-alloc-dd 40 この関数は、特定の DD に対してリソースを追加して割り当てます。
ctlb-func-dealloc-dd 41 この関数は、特定の DD に対するリソースの割り当てを解除します。
ctlb-func-delete-dd 42 この関数は、ddname に関連付けられている DD レコードを削除します。
ctlb-func-concat-add-first 50 この関数は、最初の連結 DD を追加します。
ctlb-func-concat-add-next 51 この関数は、後続の連結 DD を追加します。
ctlb-func-concat-alloc 52 この関数は、連結 DD に対してリソースを割り当てます。