コア ダンプを使用したデバッグ

制約事項: 本トピックは、ネイティブ COBOL にのみ該当します。

アプリケーションがクラッシュした場合は、別のマシンでアプリケーションをデバッグするために必要なすべての環境の詳細を含むコア ファイルを生成します。これは、本番環境で問題が発生したアプリケーションを開発環境でデバッグする場合に便利です。

コア ダンプ デバッグは、Enterprise Developer がインストールされていない本番環境でアプリケーションの問題が発生した場合に便利です。別の場所でアプリケーションのソース ファイルにアクセスできる限り、CBL_CREATE_CORE ライブラリ ルーチン、core_error ランタイム チューナー、または COBOL Core Dump デバッグ構成を使用してコア ファイルを生成し、デバッグを行うことができます。

コア ファイルを使用したデバッグを正確に行うためには、開発環境で、問題の実行可能ファイルの作成に使用した元のソース ファイルおよび .idy ファイルを使用する必要があります。それらを使用できない場合は、ソースが最初のビルドのときと同じ状態 (指令設定、最適化など) であることを確認する必要があります。また、このプロセスでは、本番環境のマシンから開発環境の別のマシンに移動することになる可能性が高いため、アプリケーションによって使用されるサポート ファイル (共有ライブラリ、共有オブジェクト、サード パーティ ライブラリなど) が両方の環境で同じパスにインストールされている必要があります。

必要な .idy ファイルがない場合は、エラーが発生したソース ファイルまたはプログラムの名前が通知されます。

Notes: 次の説明は Windows 環境にのみ該当します。
  • 作成されるコア ファイルは Microsoft のミニダンプ ファイルです。混合言語アプリケーションがある場合は、このミニダンプ ファイルを使用して他の言語もデバッグできます。
  • Just-In-Time デバッグとコア ダンプの両方を同時に有効にすることはできません。
  • 64 ビットのコア ダンプをデバッグするには、プロジェクトが 64 ビット用にビルドされていることを最初に確認しておく必要があります。これを行うには、プロジェクトのプロパティで [Micro Focus > Build Configuration > COBOL] に移動して、[64 bit] をクリックします。
  • IIS のもとで実行されているアプリケーションのコア ダンプを作成するには、コア ダンプ機能を有効にした際に使用したユーザー アカウントと同じアカウントでアプリケーションが実行されている必要があります。たとえば、デフォルトの匿名ログオン アカウントのもとで実行されている CGI または ISAPI アプリケーションでは、コア ダンプは生成されません。
  • Windows では、この製品によって作成されるコア ファイルは Microsoft のミニダンプ ファイルです。混合言語アプリケーションがある場合は、このミニダンプ ファイルを使用して他の言語もデバッグできます。