RM/COBOL の RM/Panels は、パネル ライブラリ ファイルで定義されたパネル (画面) とコントロールを使用するグラフィカル ユーザー インターフェイスです。RM/Panels アプリケーションは、RM/COBOL プログラム runpan2.cob を介してパネルおよびコントロールと対話します。runpan2 アプリケーションは Micro Focus COBOL と互換性を持つように変換されているため、RM/Panels を使用する RM/COBOL アプリケーションは Dialect"RM" 指令でコンパイルすると Enterprise Developer で実行できるようになります。
RM/Panels アプリケーションには次のものが含まれています。
- パネル ライブラリ:パネル ライブラリ ファイルはバイナリ ファイルです。実行時に runpan2 プログラムによってロードされます。ファイル内の各パネルの定義には、サイズ、背景テキスト、属性、およびコントロールに関する情報が含まれています。RMP-LIBRARY の値を設定することにより、ライブラリ ファイルの名前が runpan2 に渡されます。runpan2 ではファイル形式が RM/COBOL 形式であることを想定しているため、RM/COBOL ライブラリ ファイルは変更なしで使用されます。RM/Panels Designer およびパネル ライブラリの作成と編集については、「RM/Panels Reference Manual」を参照してください。
- 各パネルの作業記憶域の定義:通常、各パネルには <panelname>.ws ファイルが関連付けられます。ファイル内のフィールドは、パネルで定義されたコントロールのデータを表します。このファイルは手動で編集しないでください。フィールドは RM/Panels Designer によって生成されます。
- 各パネルの手続き型コード:各パネルには、パネルと対話するための関数を定義する手続き型コードを含む <panelname>.prc ファイルも関連付けられます。このファイルは、必要に応じて手動で編集できます。
- rmpanels.ws:このコピーブックには、現在のフィールドの値や次のフィールドの値など、パネルおよびコントロールを制御するためのフィールドが含まれています。ライブラリ ファイルをロードするプログラムの名前も、このファイルで指定します。RMP--RUNTIME フィールドの値を次のいずれかに設定する必要があります。
- Windows の場合は runpan2.dll
- UNIX の場合は cobrunpan2 (32 ビット) または cobrunpan264 (64 ビット)
元の RM/COBOL アプリケーションから取得されるこれらの要素に加えて、アプリケーションを Enterprise Developer で正しく実行するには次の追加要素が必要です。
- ADISCTRL:このファイルは、ADIS での ACCEPT コマンドおよび DISPLAY コマンドの処理方法を制御するいくつかの設定を指定します。アプリケーションのパスにあるファイルのインスタンスでは、RM-Panels 構成を選択する必要があります。
- Dialect"RM" コンパイラ指令:この指令は、ほとんどの場合、RM/COBOL からの変換プロセスの一環としてすでに設定されています。これが設定されていないと、ADIS および runpan2 の一部の機能が想定どおりに動作しない可能性があります。
実際の変換プロセスの詳細については、「変換の例」を参照してください。