ダイナミック デバッグ機能を使用すると、ローカルまたはリモート エンタープライズ サーバーでサービスが実行されている際に、メインフレーム サブシステム、ネイティブ、および .NET のアプリケーションやサービスを Enterprise Developer 環境内から Enterprise Server でデバッグできます。プログラム コードの変更は必要ありません。
ダイナミック デバッグを有効にしてプロジェクトをデバッグする場合は、デバッグする項目を指定できます。たとえば、所定のトランザクションのインスタンスのデバッグを指定できます。
ダイナミック デバッグ用に構成されたエンタープライズ サーバー リージョンを使用するプロジェクトのデバッグ セッションを開始する際には、指定した条件に一致するサービスまたはアプリケーション インスタンスをデバッグすることをサーバーに伝えることができます。たとえば、特定のクライアント マシンから起動される所定の Web サービスのインスタンスをデバッグすることを指定できます。
アプリケーションまたはサービスが起動するたびに、エンタープライズ サーバーはそれが指定した条件に一致するかどうかをチェックします。一致する場合、エンタープライズ サーバーはそのアプリケーションまたはサービスをデバッグ セッションに接続します。その後は、通常の方法でアプリケーションを 1 ステップずつ実行できます。
一致条件は、具体的または一般的なものにすることができます。ただし、できるだけ具体的なものにして他のユーザーとの競合を避けることをお勧めします。特定のサービスまたはアプリケーション インスタンスに一致する詳細を複数のユーザーが指定した場合は、最も明確に一致するもの (つまり、最も具体的な情報を提供したセッション) がインスタンスに接続されます。
次に例を示します。
指定する一致条件が別のユーザーによって提供された一致条件に似ている場合は、警告が表示されます。別のユーザーによって提供されたものとまったく同じ一致条件を指定した場合は、エラー メッセージが表示され、その条件は拒否されます。
ダイナミック デバッグは、次のいずれかの方法でオンにできます。