casout コマンドで /jrestart パラメーターを使用してジョブを再開する際、パラメーターの指定でステップ、プロシージャ、条件、MF_UCC11 の値などを識別または変更できます。
casout /r<Servername> /jrestart:<job-number>#f<step-name(instance-number)>[: <proc-step-name(instance-number)>]
次に例を示します。
casout /rTST /jrestart:1006#fSTEP2(3):PSTEP(1)
3 番目の STEP2 のステップ内の最初の PSTEP1 からジョブを再開します。
casout /rTST /jrestart:1006#fSTEP2(3):PSTEP(1)#mY
#m の有効な値は次のとおりです。
この環境変数の詳細については、「ジョブの再起動機能の有効化」および「MF_UCC11」を参照してください。
casout /r<Servername> /jrestart:<job-number>#f<step-name(instance-number)>[: <proc-step-name(instance-number)>]#t<step-name(instance-number)>[: <proc-step-name(instance-number)>]
次に例を示します。
casout /rTST /jrestart:1006#fSTEP2(3):PSTEP(1)#tSTEP4(1):PSTEP(2)
3 番目の STEP2 のステップ内の最初の PSTEP からジョブ 1006 を再開し、最初の STEP4 のステップ内の 2 番目の PSTEP までで実行を終了します。終了ステップは実行に含まれます。
#k パラメーターには 2 つのフィールドがあります。1 つ目は前回の ABEND コードを使用するかどうかを示し、2 つ目は前回の COND コードを使用するかどうかを示します。
#k<abend-field><condition-field>
両方のフィールドの許容される値は次のとおりです。
次に例を示します。
casout /rTST /jrestart:1006#fSTEP2(3):PSTEP(1)#tSTEP4(1):PSTEP(2)#kRY
前回の実行で異常終了したステップを RC=0 にリセットし、それ以外のステップについては前回実行時の COND コードを維持します。
#c{STEP<step-name(instance-number)>[: <proc-step-name(instance-number)>] | $ALL}:value}[...]
次に例を示します。
#cSTEP20(3):PSTEP10(2):1
3 番目の STEP20 にある 2 番目の PSTEP10 の COND コードを値 1 に設定します。
次に、#c パラメーターを casout /jrestart および他のオプションとともに使用した例を示します。
casout /rTST /jrestart:1006#fSTEP2(3):PSTEP(1) #tSTEP4(1):PSTEP(2)#c$ALL:5#cSTEP20(1):4 #cSTEP20(3):10
この例では、すべてのステップの COND コードを 5 に設定してから、最初の STEP20 の値を 4 に設定し、3 番目の STEP20 の値を 10 に設定しています。
casout /rTST /jrestart:1006#fSTEP2(3):PSTEP(1)#aY
STEP2(3):PSTEP(1) 以降で使用されるデータセットを探して定義されている場所を特定し、それに応じて再開するステップとプロックステップを調整します。デフォルトは #aY であるため、#a パラメーターを省略した場合も同じ動作になります。#aN を使用した場合は、自動調整は実行されません。
cassub -rTST -jTEST1.JCL -jrestart:1006#fSTEP3
これは次と同等です。
cassub /rTST -jTEST1.JCL /jrestart:1006#fSTEP3