エンタープライズ サーバー インスタンスでは、提供する機能に応じて、複数の SEP を実行できます。ある要求の処理を終えた SEP は、生成された別の要求の処理に使用できます。SEP には次のコンポーネントが含まれています。
- アプリケーション コンテナー
- Enterprise Server 環境で動作するように調整された COBOL ランタイム システム。SEP 内では、アプリケーションがアプリケーション コンテナー内で実行されます。
- トランザクション管理コンポーネント
- コンテナー管理サービスのトランザクションを管理します。つまり、COMMIT および ROLLBACK トランザクションを管理します。
- 要求ハンドラー
- 受信した要求を解読します。Enterprise Server で処理できる各種のクライアント要求に対応する Micro Focus 製の要求ハンドラーがあります。要求ハンドラーは出力パラメーターをクライアントが理解できる形式にマッピングします。
SOAP プロトコルおよび Micro Focus 製のバイナリ プロトコル用の要求ハンドラーがあります。ユーザー出口を構成して、SOAP プロトコル用に提供されている要求をカスタマイズできます。
- リソース マネージャー インターフェイス
- データベースやファイル アクセスなど、リソースへの要求を処理します。
要求は次のように処理されます。
- エンタープライズ サーバー インスタンスの通信マネージャーがクライアント要求を受信します。要求が共有メモリ領域のキューに入り、実行のスケジュールが設定されます。
- SEP が使用可能になると要求の処理が開始され、アプリケーション コンテナーが呼び出されます。
- アプリケーション コンテナーは、要求ハンドラーを呼び出して、受け取った要求を解読します。
この要求ハンドラーは、Interface Mapping Toolkit が作成したマッピング情報を使用して、要求パラメーターを COBOL アプリケーションの呼び出しインターフェイスにマップします。
- COBOL アプリケーションが要求の処理を完了すると、アプリケーション コンテナーは要求ハンドラーを呼び出して出力パラメーターをクライアントが解読できる形式にマップします。
- アプリケーション コンテナーは、応答を通信マネージャーに渡します。通信マネージャーは、受け取った応答をクライアントに返します。