ジョブの再起動機能の有効化

再起動機能は、次の 2 つの環境変数で管理されます。

ES_JES_RESTART この変数を Y に設定すると、次の効果があります。
  • ESMAC の [Output Hold] キューに、ジョブの詳細の新しいフィールドと [Restart] ボタンが表示されます。新しいフィールドでは、ジョブを再起動するステップおよびプロックステップを指定できます。
  • ジョブの実行時に、ジョブが完了してもジョブに関連付けられているレキシカル ファイル (MFELX*.DAT) がクリーンアップされなくなります。代わりに、ジョブが削除された際にクリーンアップされます。
MF_UCC11
注: この環境変数は、JCL RESTART パラメーターとは独立して機能します。

デフォルトでは、JCL ジョブの再起動機能が無効になっています。次のいずれかの値を使用して、さまざまな動作で有効にできます。

  • Y に設定した場合、ジョブを DISP=(NEW,CATLG) データ セットで再起動しても、データ セットがすでにカタログ化されているためにジョブが失敗することはありません
  • YA に設定した場合、ジョブを DISP=(NEW,CATLG) データ セットで実行しても、データ セットがすでにカタログ化されているためにジョブが失敗することはありません
  • MMA、または MR に設定した場合、ジョブの再起動時に、カタログ化されたデータ セットに NEW ではなく MOD の初期ディスポジションがあると見なされます。その結果、新しいデータが既存のデータ セットに追加されます。
  • N に設定した場合、MF_UCC11 は設定されないため、データ セットがすでに存在する場合、初期ディスポジションが NEW のデータ セットは、ジョブの再起動時にエラーを引き起こす可能性があります。MF_UCC11 の値の設定は、JCL ユーザー出口、MFJUXIT、または高度な再開機能のいずれかを使用して、ジョブごとに行うことができます。

さらに、Y または YA に設定すると、ジョブが GDG データ セットを使用する場合に、GDG 生成が前のジョブで使用したレベルにリセットされ、再起動によって正しい GDG 生成が自動的に選択されるようになります。

上記のいずれかの値を設定してジョブを再起動すると、RESTART によってスキップされる前のステップからの COND コードに依存する COND コード処理および IF/THEN ロジックは、JCL を変更しなくても期待どおりに機能します。