terminfo コンパイラ mftic は、terminfo ソース ファイルをソース形式からコンパイル済み形式に翻訳します。このコンパイル済み形式のファイルが Terminfo データベースに格納されます。このデータベースの検索方法の詳細については、「検索順序」を参照してください。
mftic は tic と互換性があります。デフォルトでは、mftic を使用すると、Micro Focus の一般形式で terminfo バイナリが作成されます。mftic では、システム形式と同じ形式でも terminfo バイナリを作成することができます。
mftic は、tic 同様、use= リンクの概念をサポートします。ソース ファイルに use=name エントリがあると、mftic は現在の端末の詳細情報に、端末の name の詳細情報を追加します。mftic はまず、現在のソース ファイルで name を検索し、見つからない場合はコンパイル済みの Terminfo データベースで検索します。それでも name が見つからない場合は、mftic はエラーを報告し、停止します。mftic は、必要な場合は再帰的に use= リンクを検索します。
mftic を起動するには、コマンド ラインで次のように入力します。
mftic [-vn] [-c] [-m] [-S] filename
-vn | コンパイラに詳細メッセージを出力させるかどうかを指定します。n の値には次のいずれかを設定します。0 -メッセージは出力しない 1 - 詳細メッセージを出力する |
-c | terminfo バイナリを作成しません。このオプションを使用すると、mftic では入力されたソース ファイルのエラー チェックのみが実行されます (use= リンクのエラー チェックは行われません)。 |
-m | terminfo バイナリを、UNIX ベンダー固有の形式ではなく、Micro Focus 形式で作成します。これらの形式については、「移植性のある Terminfo ユーティリティ mftic および mfinfocmp」のセクションを参照してください。これはデフォルトの設定です。 |
-S | 入力されたバイナリを、Micro Focus 形式ではなく、UNIX ベンダー固有の形式として扱います。 |
filename | コンパイルする terminfo ソース ファイルの名前を指定します。 |