ライセンス

コミューター ライセンス:

License Administration ツールに多数のエントリが表示されている場合、異なる製品に対するものや同じ製品の異なるシリアル番号に対するものなどが含まれている可能性があります。

ライセンス管理を使用してライセンス借用要求が行われると、そのサーバーに格納されている任意の数の Micro Focus 製品ライセンスを提供できるライセンスのプールを使用して要求が処理されます。ライセンス借用要求では、製品名、シリアル番号、またはコア数を指定して特定の RMS ライセンスを要求することはできません。

コミューター ライセンスを適用する製品については、ライセンスは正しく付与されますが、License Administration ツールに残っているライセンスの数が少なく表示されることがあります。この問題は、同じ製品に対するエントリが複数ある場合に発生する可能性が高くなります。

多数の異なる製品を使用している場合は、問題を最小限に抑えるために、製品ごとに異なるライセンス サーバーを使用することをお勧めします。

UNIX での複数ライセンス プロセス:

複数のライセンス プロセスが mfcesd デーモンからの応答を取得しようとしているシステムでは、基になるシステム カーネルが UNIX ドメイン ソケットによって使用されるリソースを制限する可能性があります。これにより、一時的にリソースを利用できないというエラーで送信応答が失敗する場合があります。このため、CES デーモンが要求元のクライアントとの接続を失い、クライアント プロセスがハングしていました。

CES デーモンは、この一時的な制約条件を認識するようになりし、接続をわずかに抑制して再試行します。CES デーモンは常にクライアント プロセスに応答を送信するようになりました。

Micro Focus では、以下に示すカーネル パラメーターも調整し、使用頻度の高いシステムにより多くのリソースを割り当て、根本的な条件を回避することをお勧めします。

次の例では、変更対象のパラメーターと、非常に高い値を示します。Micro Focus では、ネットワークの専門家または管理者がこれらの値を確認し、適切なバランスを取るように調整することをお勧めします。

# Increase number of incoming connections

net.core.somaxconn = 65535

# Increase number of incoming connections backlog

net.core.netdev_max_backlog = 65535

Security-Enhanced Linux (SELinux):

SELinux が有効になっているマシンでは、そのマシンの起動時に SafeNet および MFCESD サービスの開始がブロックされます。SystemD を使用した手動のサービス開始 (つまり、sudo systemctl start MFSafeNet) もブロックされます。

これは、SafeNet と AutoPass の両方のライセンスに影響します。ライセンス ツールを実行しようとした場合、または製品でライセンス可能な操作 (コンパイルなど) を実行した場合に、この影響が見られます。

このような状況では、マシンが起動したら、以下のコマンドを使用してサービスを手動で開始できます。

SafeNet ライセンス:

sudo /var/microfocuslicensing/bin/startboth.sh

これにより、startlserv.shstartmfcesd.shの両方が実行されます。

AutoPass ライセンス:

sudo /var/microfocuslicensing/bin/startmfcesd.sh
注:SELinux 対応のマシンが起動すると、AutoPass Daemon サービスが正常に開始されます。

サービスが開始されたら、ライセンスは SELinux が有効になっていても影響を受けません。