ネイティブ データベース ファイル ハンドラーを使用して catalog.dat およびカタログ ファイルをデータベースに格納するように JCL 環境を構成できます。
これを行うには、JES リージョンでいくつかの環境変数を設定してから、設定したデータストアを使用するように JES メインフレーム システム サポートを構成する必要があります。ディスクからデータベースへのカタログ ファイルの移動には dbfhdeploy を使用します。
PAC のエンタープライズ サーバー リージョンのそれぞれについて、[Configuration Information] フィールドで次の環境変数を設定する必要があります。
変数の設定 | 説明 |
---|---|
ES_DB_FH=Y | Micro Focus データベース ファイル ハンドラーを有効にします。 |
MFDBFH_CONFIG=<path-filename-config-file> | データ ソースとそのデータベース タイプのリストが格納された構成ファイルの場所を指定します。 |
MFDBFH_SCRIPT_DIR=<path-to-scripts> | Enterprise Server でデータベースの操作を行うために必要なストアド プロシージャの場所を指定します。 |
JCL 環境を最初から構成する場合 (つまり、カタログが現在空の場合)、最初に実行されたジョブの完了時に必要なカタログ ファイルと指定したフォルダー構造が作成されます。
次の例では、Enterprise Server Common Web Administration (ESCWA) のリージョンを構成します。catalog.dat ファイルがまだ存在しない場合は、PGJCLCAT データストアの CAT フォルダー内に作成されます。
PAC の各リージョンについて、手順 3 から 10 を繰り返します。
[Default Allocated Dataset Location] フィールドを指定しているため、カタログ化されたデータ セット用のサブフォルダーがカタログ ファイルの場所に作成されます。指定した 2 つのオプションは、MFSYSCAT および MFALLOC_LOC の環境変数の値にそれぞれ対応します。
既存のカタログを移動する場合は、データ セットの格納方法に応じてデータベースに移動するファイルが決まります。データ セットがカタログからの相対パスで格納されている場合は、catalog.dat とそのすべてのデータ セットをディスクから同じデータストアに移動します。dbfhdeploy コマンド ライン ユーティリティを使用して、ファイルをアップロードして必要なフォルダー構造を作成することができます。この方法を使用すると、相対的なファイルの場所が維持されるため、カタログに対する変更は必要ありません。
既存のカタログにデータ セットの絶対パスが格納されている場合、またはデフォルトのデータ セット割り当て方法がカタログ フォルダーと異なるかその相対パスでない場合 (ES_ALLOC_OVERRIDE を使用する場合など) は、データ セットをそのままディスクに格納しておくことも、データ セットをデータベースに移動することもできます。絶対パスでカタログ化されたデータ セットを移動した場合は、エントリのカタログ化を再度実行して、データベース内の新しい物理ファイルの場所でエントリを更新する必要があります。
Micro Focus では、catalog.dat とそのすべてのデータ セットの両方を同じデータストアに配置することをお勧めします。
データストア内のファイルを使用するために、バッチ アプリケーションのソース コードを変更する必要はありません。
データ ファイルが開いているときに JES 環境を実行しているエンタープライズ サーバー リージョンが異常終了した場合、Enterprise Server で自動的にファイルを回復するように試行されます。ファイル アクセスのエラー (ファイル ロック状態など) が引き続き発生する場合は、dbfhadmin コマンド ライン ユーティリティを実行してファイルを回復してください。