Enterprise Developer ベース イメージを作成するコンテナー デモンストレーションには、デモンストレーションを実行するプロセスができるだけ簡単になるように設計されたバッチ ファイル (bld.bat) が含まれています。本トピックでは、bld.bat の実行時に指定できるパラメーターについて説明します。
Enterprise Developer for Eclipse ユーザー向け (Windows):
bld.bat を使用して
Enterprise Developer のベース イメージを作成する際は、関連するインストール ファイルおよびライセンスを
bld.bat と同じフォルダーに用意しておく必要があります。それらのタスクは次のとおりです。
- Windows 用の Enterprise Developer ビルド ツールのインストール可能な実行可能ファイル。これは edbt_90.exe で、Windows 用の Enterprise Developer ビルド ツールのベース イメージのコンテナー デモンストレーションで入手できます。
- Windows 用の Enterprise Developer ビルド ツールの有効なライセンス ファイル (.mflic または .xml)。
- JDK のインストールを実行するための関連する実行可能ファイル (イメージに Java のサポートを含める場合)。このファイルは、選択した JDK プロバイダーから入手できます。
バッチ ファイルを実行して Enterprise Developer ベース イメージのコンテナー デモンストレーションを実行するためのコマンドは次のとおりです。
bld.bat { IacceptEULA [dryrun] [hotfix <patch-update-installer-exe>] [openjdk32] [nojava] [verbose] [install-location] | rmi | settings }
パラメーターは次のとおりです。
- IacceptEULA
- Micro Focus エンドユーザライセンス契約 (EULA) に同意することを示します。
Enterprise Developer を含むベース イメージを作成する場合は、必ず IacceptEULA を指定する必要があります。
- dryrun
- bld.bat で Docker コマンドが実行されないように指定します。dryrun を verbose パラメーターとともに使用すると、Docker コマンドを実行せずに表示できます。
- hotfix <patch-update-installer-exe>
- 製品ダウンロードの .zip ファイルに含まれる Patch Update の実行可能インストーラーを指定します。このオプションを使用して、Patch Update インストールに基づく Enterprise Developer ベース イメージのデモンストレーションを作成します。
- install-location
- イメージのファイルシステムの Enterprise Developer をインストールするフォルダーの名前を指定します。このパラメーターを指定する場合は、最後に指定する必要があります。
- openjdk32
- 32 ビット バージョンの AdoptOpenJDK OpenJDK をベース製品イメージに含めるか、_x86 というサフィックスのタグを使用して Ant ベースのプロジェクトをビルドするように指定します。openjdk32を指定すると、AdoptOpenJDK 1.8 x86 バージョンがベース イメージにダウンロードされて構成され、32 ビットのタグ (サフィックス _x86) が使用できるように構成されます。
- nojava
- ベース イメージに Java をインストールしないように指定します。デフォルトでは、AdoptOpenJDK OpenJDK から Java サポートがベース イメージに含まれます。すでにいくつかのバージョンの Java がシステムに含まれており、無駄にバージョンを増やしたくない場合に使用できます。
- rmi
- 以前に作成した Enterprise Developer ベース イメージを削除するように指定します。rmiを指定すると、すべての Enterprise Developer ベース イメージが削除されるまで docker rmi --force コマンドが複数回実行されます。
- settings
- イメージのさまざまなプロパティに使用される設定が画面に表示されます。表示されるプロパティは、Enterprise Developer のインストール可能なファイルとライセンス ファイルの名前、Enterprise Server の管理者ユーザーに使用される詳細、およびログイン イメージに使用される詳細です。settings を指定してもイメージは作成されません。
- verbose
- Docker コマンドが実行時に画面に表示されます。
Enterprise Developer for Eclipse (UNIX) または Enterprise Developer UNIX Components または Enterprise Developer for Eclipse を使用する場合:
注:bld.sh を使用して
Enterprise Developer のベース イメージを作成する際は、関連するインストール ファイルおよびライセンスを
bld.sh と同じフォルダーに用意しておく必要があります。それらのタスクは次のとおりです。
- Enterprise Developer 用のインストール可能な実行可能ファイル。これは setup_entdev_for_docker_9.0_platform で、Enterprise Developer ベース イメージの Docker デモンストレーションに含まれています。
- Enterprise Developer の有効なライセンス (.mflic または .xml)。
- JDK のインストールを実行するための関連する実行可能ファイル (イメージに Java のサポートを含める場合)。このファイルは、選択した JDK プロバイダーから入手できます。
シェル スクリプトを実行して Enterprise Developer ベース イメージのコンテナー デモンストレーションを実行するためのコマンドは次のとおりです。
./bld.sh IacceptEULA
[dryrun]
[esadmgid=admin-gid]
[esadmuid=admin-uid]
[esadminuser=admin-id]
[hotfix=tar-file-name]
[nojava | (java | oraclejava) [javaversion=java-version]]
[login|nologin]
[logingid=login-gid]
[loginid=login-id]
[logingname=login-gname]
[loginname=login-name]
[notools]
[odbc|odbc-dev]
[package]
[rmi]
[settings]
[verbose]
パラメーターは次のとおりです。
- IacceptEULA
- Micro Focus エンドユーザライセンス契約 (EULA) に同意することを示します。
Enterprise Developer を含むベース イメージを作成する場合は、必ず IacceptEULA を指定する必要があります。
- dryrun
- bld.sh で Docker または podman コマンドが実行されないように指定します。dryrun を verbose パラメーターとともに使用すると、Docker または podman コマンドを実行せずに表示できます。
- esadminuser=admin-id
- Enterprise Server の管理者ユーザーに使用する ID を指定します。
- esadmgid=admin-gid
- Enterprise Server の管理者ユーザーに使用するグループ ID を指定します。
- esadmuid=admin-uid
- Enterprise Server の管理者ユーザーに使用するユーザー ID を指定します。
- hotfix=tar-file-name
- このオプションは、Patch Update 版のインストール専用です。前述のように、インストール可能な実行可能ファイル (.tar) の名前を指定します (拡張子は付けません)。例: hotfix=setup_visualcobol_devhub_for_docker_8.0_patchupdate03_312109_ platform_x64
- java
- Adoptium の OpenJDK が提供している Java サポートをイメージに含めるように指定します。javaversionパラメーターを使用して、サポートする Java のバージョンを指定します。
- javaversion=java-version
- oraclejavaパラメーターと組み合わせて指定すると、java-version はサポートする Java のバージョン (8 または 9) を指定します。それ以外の場合、javaパラメーターと組み合わせて指定すると、java-version は 8 または 10 から 18 までのいずれかになります。
- login
- ログイン イメージを作成するように指定します。このオプションを使用すると、ログインできるイメージが作成されます (ログインに使用する詳細は、logingid、loginid、logingname、loginnameの各パラメーターで指定します)。このイメージにログインすると、シェルまたは Enterprise Developer のコマンドを実行できます。
このオプションは、ベース イメージにアプリケーション ファイルを追加しない場合にベース イメージから Enterprise Developer のコマンドを使用するのに便利です。
login を指定すると、作成されたイメージのタグに「_login」というサフィックスが付きます。
- logingid=login-gid
- loginid パラメーターで指定したユーザーに使用するグループ ID を指定します。
- loginid=login-id
- ログイン イメージに使用するユーザー ID を指定します。
- logingname=login-gname
- loginid パラメーターで指定したユーザーに使用するグループ名を指定します。
- loginname=login-name
- loginid パラメーターで指定したユーザーに使用するユーザー名を指定します。
- nojava
- ベース イメージに Java をインストールしないように指定します。すでにいくつかのバージョンの Java がシステムに含まれており、無駄にバージョンを増やしたくない場合に使用できます。
- nologin
- ログイン イメージを作成しないように指定します。通常、Enterprise Developer のベース イメージだけでなくアプリケーションも含むイメージを作成する場合に使用します。これはデフォルトの設定です。
- notools
- デフォルトでイメージに含まれる IP ツール (ping や netcat など) を含めないように指定します。これらのツールが不要で、イメージのサイズを最小限に抑えたい場合に使用します。
- odbc|odbc-dev
- odbc ランタイム ライブラリまたは odbc 開発者ツール ライブラリをインストールするように指定します。(UNIX/Linux プラットフォームのみ)
- oraclejava
- Oracle JDK が提供している Java サポートをイメージに含めるように指定します。javaversionパラメータを使用して、サポートする Java のバージョンを指定します。
- package
- このイメージの COBOL アプリケーションをリビルドするように指定します。
- rmi
- 以前に作成した Enterprise Developer ベース イメージを削除するように指定します。rmiを指定すると、すべての Enterprise Developer ベース イメージが削除されるまで docker rmi --force または podman rmi --force コマンドが複数回実行されます。
- settings
- イメージのさまざまなプロパティに使用される設定が画面に表示されます。表示されるプロパティは、Enterprise Developer のインストール可能なファイルとライセンス ファイルの名前、Enterprise Server の管理者ユーザーに使用される詳細、およびログイン イメージに使用される詳細です。settings を指定してもイメージは作成されません。
- verbose
- Docker または podman コマンドが実行時に画面に表示されます。