ランタイム起動構成ファイルを使用して、アプリケーションをランタイム システムとは別の場所にディプロイする場合 (動的にバインドされたアプリケーションの場合)、またはライセンス デーモンがまだ実行していない場合、そのアプリケーションを確実に起動できるようにします。
ランタイム起動構成ファイルを使用して、以下のディプロイ シナリオでアプリケーション初期化の特定の部分を設定できます。
このようなディプロイ シナリオでは、起動構成ファイルを使用することで、アプリケーションがランタイム ファイルを特定できる場所を指定し、ライセンス デーモンが実行されていることを保証します。
起動構成ファイルには 2 種類があります。1 つは特定アプリケーションの設定を含んでいるアプリケーション起動構成ファイル、もう 1 つは任意のアプリケーションで使用可能なデフォルトの設定を含んでいるデフォルトのアプリケーション起動構成ファイルです。
構成ファイルはテキスト ファイルで、実行可能ファイルを実行する際にその実行可能ファイルと同じディレクトリに保存されている必要があります。ファイル名を指定する際は、アプリケーション起動構成ファイルの名前はアプリケーション実行可能ファイルのフル ネーム (拡張子を含む) と拡張子 .mfcfg を含んでいる必要があります。たとえば、myapp.exe というアプリケーション実行可能ファイルでは、構成ファイルの名前は必然的に myapp.exe.mfcfg になります。デフォルトのアプリケーション起動構成ファイルの名前は、常に mfdefault.exe.mfcfg という名前になります。
アプリケーション起動構成ファイルとデフォルトのアプリケーション構成ファイルの両方がある場合、前者の設定は後者の設定より高い優先順位となります。どちらの起動構成ファイルも存在しない場合、アプリケーションは Enterprise Server のインストールで設定されたオプションに準じて起動します。
アプリケーションのメイン プログラムが COBOL の場合、アプリケーション起動構成ファイルが自動的にロードされます。
ただし、メイン プログラムが COBOL で記述されていない場合は、アプリケーション起動構成ファイルをロードする必要があります。これを行うには、アプリケーションでの COBOL コードの実行前に、Micro Focus のルーチン coblaunchconfig() の呼び出しを追加する必要があります。