データベース ファイル処理環境変数

次の環境変数はすべてデータベース ファイル ハンドラーの構成に関連しています。これにより、エンタープライズ サーバー アプリケーション用のデータ ファイルをサポートされているデータベース内に格納できます。

ES_DB_FH

データベース ファイル ハンドラーのサポートを有効または無効にします。これは、データ ファイルがデータストアに保存されている場合、またはエンタープライズ サーバー リージョンのリソースの一部がデータベースに保存されている場合に必要です。詳細については、「Micro Focus ネイティブ データベース ファイル処理およびエンタープライズ サーバー リージョン データベース管理」を参照してください。

構文

UNIX:
ES_DB_FH=value
export ES_DB_FH
Windows:
SET ES_DB_FH=value

  • Y|y|true - ファイル処理は Micro Focus データベース ファイル ハンドラー (MFDBFH) を通じて行われます。
  • N|n|false - データベース ファイル ハンドラーのサポートが無効になります。

デフォルト

データベース ファイル ハンドラーのサポートは無効です。

注:Micro Focus では、Enterprise Server Common Web Administration (ESCWA) インターフェイスの [Advanced Region Properties] ページを使用してこの環境変数を構成することをお勧めします。詳細については、「Advanced Region Properties」を参照してください。
ES_DB_SERVER

リージョン データベース操作に使用するデータベース サーバーの名前を指定します。

MFDBFH_CONFIG 環境変数で指定された構成ファイル内には、データベース サーバーに対応する <server> エントリも必要です。リージョン データベース操作の使用を有効にするには、リージョン データベース、リージョン間データベース、およびマスター データベースの <dsn> エントリも構成ファイルで指定する必要があります。

構文

UNIX:
ES_DB_SERVER=server-instance
export ES_DB_SERVER
Windows:
SET ES_DB_SERVER=server-instance

server-instance」は、有効なデータベース サーバー インスタンスの名前です。たとえば、set ES_DB_SERVER=MYSERVERなどです。

デフォルト

未設定

上記の例を使用する場合、データベース構成ファイルに以下のような内容を含める必要があります。

<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?> 
<datastores usevault="false">
   <server name="MYSERVER" type="sqlserver" access="odbc"> 
       <dsn name="SS.MYMASTER" type="database" dbname="master"/> 
       <dsn name="SS.CAS.ESDEMO" type="region.cas" region="ESDEMO" feature="all"/> 
       <dsn name="SS.CAS.CROSSREGION" type="crossregion.cas"/>
   </server> 
</datastores>
注:Micro Focus では、Enterprise Server Common Web Administration (ESCWA) インターフェイスの [Advanced Region Properties] ページを使用してこの環境変数を構成することをお勧めします。詳細については、「Advanced Region Properties」を参照してください。
ES_LOCKDB

リソース (スプール キューやカタログなど) がデータベースにディプロイされるクラスター内のエンタープライズ サーバーのリソース ロック (ステップ スコープおよびシステム スコープの ENQ) を処理するリージョン データベースを指定します。

構文

UNIX:
ES_LOCKDB=region-db
export ES_LOCKDB
Windows:
SET ES_LOCKDB=region-db

パラメーター

region-db
region-db」は、ステップ スコープおよびシステム スコープの ENQ を処理するリージョン データベースの名前です。
MFDBFH_CONFIG

データベース サーバー インスタンスおよび関連付けられたデータベースを定義する構成ファイルの場所と名前を指定します。

構文

UNIX:
MFDBFH_CONFIG=value
export MFDBFH_CONFIG
Windows:
SET MFDBFH_CONFIG=value

value」は、データベース構成ファイルのフル パスおよびファイル名を表します。

デフォルト

未設定

MFDBFH_GRANT_USER_PERMISSIONS

MFDBFH アクセス用に Oracle データベースを構成する際に作成されるタイプおよびプロシージャに対する実行権限を、特定のユーザーまたはロールに付与します。

構文

UNIX:
MFDBFH_GRANT_USER_PERMISSIONS=value
export MFDBFH_GRANT_USER_PERMISSIONS
Windows:
MFDBFH_GRANT_USER_PERMISSIONS=value

value」は、MFDBFH によって作成されたタイプおよびプロシージャに対する実行権限を付与されるユーザーまたはロール (あるいはその両方) のスペース区切りのリストです。

デフォルト

未設定

変数が指定されていない場合は、Oracle のデフォルト権限が適用され、そのタイプ/プロシージャのスキーマ所有者のみに実行権限が付与されます。

この変数は、MFDBFH で使用される他のデータベース プロバイダーの権限には影響しません。

MFDBFH_RECORD_LOCKING

データベース ファイル ハンドラーが有効な場合に使用されるレコード ロックのタイプを指定します。

構文

UNIX:
MFDBFH_RECORD_LOCKING=table|database
export MFDBFH_RECORD_LOCKING
Windows:
SET MFDBFH_RECORD_LOCKING=table|database

パラメーター

table
ファイルのレコード ロックは、別のロック テーブルに保持されます。このロック モードを使用している場合、COBOL ファイル操作のレコード ロックの動作は FileShare を使用している場合とほぼ同じになります。
database
データベース エンジンのネイティブのレコード ロック メカニズムを使用して、データ ファイルのレコードに対するロックの確立とテストを行います。この方法ではパフォーマンスは向上しますが、ロック動作が従来の COBOL レコード ロックの動作と完全には一致しません。詳細については、「レコード ロック戦略」を参照してください。

デフォルト

MFDBFH_RECORD_LOCKING=table
注:この変数の値が「database」以外に設定されている場合は、このデフォルト設定が使用されます。
MFDBFH_SCRIPT_DIR

データベース ファイル ハンドラーが有効な場合に必要なスクリプトおよびストアド プロシージャの場所を指定します。

構文

UNIX:
MFDBFH_SCRIPT_DIR=value
export MFDBFH_SCRIPT_DIR
Windows:
SET MFDBFH_SCRIPT_DIR=value

value」は、必要なリソースが含まれるディレクトリへのパスを表します。

デフォルト

value」のデフォルト値は、製品インストール ディレクトリの \etc\mfdbfh\scripts サブディレクトリです。

MFDBFH_VAULT
シークレット Vault の名前を指定します (製品の secrets.cfg ファイルで定義する必要があります)。この環境変数が設定されていない場合、MFDBFH は secrets.cfg で定義されているデフォルトの Vault を使用します。

Secret Vault の詳細については、「Vault 機能」を参照してください。

構文

UNIX:
MFDBFH_VAULT=value
export MFDBFH_VAULT
Windows:
SET MFDBFH_VAULT=value

value」は Vault の名前を表します。

デフォルト

未設定