デーモン プロセスを使用してリモート ホスト上でサーバーを起動するには

注: リモート ホストへの接続に [Micro Focus DevHub SSH Only] 接続タイプを使用する場合は、デーモン プロセスを使用する必要はありません。

リモート ホストのプロジェクトを作成、ビルド、およびデバッグするために必要なリモート ホスト サーバーを起動する最も一般的な方法は、デーモン プロセスを使用することです。

このプロセスでは、Eclipse IDE からの要求を特定のポートでリッスンします。要求が行われると、デーモンによってサーバーが起動され、接続しているユーザーの ID が割り当てられます。その後のコンパイル プロセスとデバッグ プロセスは、このユーザーとして実行されます。

デーモンを起動するには、UNIX マシン上の任意のバージョンの Perl と、任意のバージョンの Java が両方必要です。

デーモンの起動

重要: デーモンを起動する前に、UNIX マシン上に次のものを用意する必要があります。
  • 任意のバージョンの Perl。
  • バージョン 8 以降の Java。
  • PATH 環境変数で指定されたパス上の as (アセンブラー) および ld (リンク) プログラム。

デーモンは、パラメーターの有無にかかわらず実行できます。パラメーターが指定されていない場合、プロセスは $COBDIR/remotedev/rdo.cfg のデフォルト値に依存します。

次の構文をスーパーユーザー権限で使用して、リモート ホストでデーモンを起動します。

$COBDIR/remotedev/startrdodaemon [<port> <low port>-<high port>] 
詳細は次のとおりです。
  • <port> は、Eclipse からの接続をリッスンするためにデーモンが使用するポート番号です。値を指定しない場合は、$COBDIR/remotedev/rdo.cfg で指定された値がデフォルトで使用されます。インストール時のデフォルト値は 4075 です。

    例:ポート 4999 でリッスンするデーモンを起動

    $COBDIR/remotedev/startrdodaemon 4999

    このコマンドは rdo.cfg のデフォルトのポートをオーバーライドします。

  • <low port>-<high port> は、デーモンによって起動されたサーバーがクライアント マシン上の Eclipse と通信するために使用するポートの範囲です。値を指定しない場合は、$COBDIR/remotedev/rdo.cfg で指定された範囲がデフォルトで使用されます。インストール時のデフォルトの範囲は 10000 から 10003 です。

    例:デーモン (ポート 4999) で 4090 から 4993 のポートの範囲を使用してサーバーをインスタンス化

    $COBDIR/remotedev/startrdodaemon 4999 4090-4993

    このコマンドも rdo.cfg のデフォルトのポートをオーバーライドします。

サーバーにアクティブなファイアウォールがある場合は、これらのポートがファイアウォール設定で開いていることが重要です。configrdo ユーティリティを使用して、rdo.cfg のデフォルトのポートをファイアウォールですでに開いているポートに設定できます。Red Hat 7.2 以降または CentOS 7.2 以降で実行している場合は、ユーティリティを使用してアクティブなファイアウォールで必要なポートを開くこともできます。詳細については、「ファイアウォールの構成」を参照してください。