EZASOKET の構成について

EZASOKET 構成ファイル (EZACONFG) は、CICS リージョン (CICS アプリケーションの実行が可能なエンタープライズ サーバー) および、そのリージョン内の CICS リスナーの詳細を含む VSAM ファイルです。このファイルは、複数のエンタープライズ サーバーで共有可能です。

EZACONFG ファイルは、関連付けられた FCT エントリを含む VSAM ファイルです。DFHEZA グループをリージョンのスタートアップ リストに追加した後、EZAC トランザクションを実行すると、関連付けられた FCT エントリのファイルが存在しない場合はファイルが作成されます。

Enterprise Server で使用されるファイルの実際の場所および名前は、EZACONFG FCT エントリによって管理されます。このエントリは、他の FCT エントリとまったく同じように (カタログ DSN エントリを介して、明示的なファイル パスおよびファイル名に、またはデフォルトの File Path および名前 EZACONFG に解決されるように) 物理ファイルに解決されます。

EZASOKET をサポートし、構成ファイルで制御される CICS リージョンごとに、関連するオブジェクト (CICS オブジェクトと呼ばれる) が構成ファイルにあります。このオブジェクトは、CICS リージョンの APPLID で識別されます。また、CICS リージョンに定義される各リスナーのリスナー オブジェクトもあります。

最初に実行するタスクとして、EZAC トランザクションを使用し、構成ファイルで CICS リージョンの CICS オブジェクトを定義します。構成ファイルが存在しない場合は、EZAC によってファイルが作成されます。

EZACICM.MOD

既定の IVP インストールでは、構成の [Map Path] フィールドが空白になっているため、デフォルトのマップ ディレクトリが使用されます。そのデフォルトのマップ ディレクトリに EZACICM.MOD ファイルがあります。このパスは、既定のインストールでは明示的に設定する必要はありません。

ただし、Enterprise Server リージョンをカスタマイズする際には、[Map Path] の設定を変更して、顧客アプリケーションのマップ ファイルが保存されているディレクトリを追加するのが一般的です。ディレクトリを追加した場合は、EZACICM.MOD が確実に見つかるように、デフォルトのディレクトリを明示的に追加する必要があります。Enterprise Server は、EZACICM.MOD ファイルを含む顧客ディレクトリを見つけた後に、EZACICM.MOD ファイルを含むシステム ディレクトリを見つけます。そのため、EZACICM.MOD ファイルを含むシステム ディレクトリが先に見つかるようにディレクトリを配置する必要があります。

可能であれば、競合を避けるためにアプリケーション ファイルの名前を変更することをお勧めします。