Enterprise Server でシステム ダンプおよびトランザクション ダンプを作成するように構成できます。これらは、問題の原因やタイプを特定するのに役立ちます。Enterprise Server では、ほとんどのダンプ ファイルの内容を表示できます。ダンプ出力ファイルは、発生した問題をカスタマー ケアで解決する際に役立ちます。
Enterprise Server のダンプのタイプ
Enterprise Server では、次のタイプのダンプを生成できます。
- システム ダンプ
- Enterprise Server 自体に起因する問題が原因で障害が発生した場合に作成されます。
- トランザクション ダンプ
- エンタープライズ サーバー インスタンスで実行中のプログラムに起因する問題が原因で障害が発生した場合に作成されます。
- コア ダンプ
- このタイプのダンプ ファイルは、システムまたはトランザクションのいずれかの障害が発生した場合に作成され、アプリケーションのデバッグに使用できます。詳細については、「コア ダンプを生成するようにエンタープライズ サーバー インスタンスを構成するには」を参照してください。
- casdump
- casdump コマンドを使用すると、外部でダンプ ファイルを作成できます。これは、ダンプが正常に取得されない場合 (たとえば、エンタープライズ サーバー インスタンスが応答しない、共有メモリがロックしているなど) に使用します。詳細については、「casdump」を参照してください。
ダンプ ファイルのデータセット
システム ダンプおよびトランザクション ダンプのダンプ出力は、Enterprise Server のオプションで A または B のいずれかのデータセット ファイルに書き込みます。デフォルトは A ですが、2 つを切り替えることができます。
出力ファイル
コア ダンプ出力以外のダンプ出力ファイルは、Enterprise Server システム ディレクトリに書き込まれます。形式は次のとおりです。
- casdumpa.rec
- A データセットの出力ファイル。
- casdumpb.rec
- B データセットの出力ファイル。
- casdumx.rec
- casdump /d 外部コマンドの出力ファイル。
コア ダンプ ファイルについては、コア ダンプを作成するようにエンタープライズ サーバー インスタンスを構成するときにファイル名とディレクトリを指定します。詳細については、「コア ダンプを生成するようにエンタープライズ サーバー インスタンスを構成するには」を参照してください。