エンタープライズ サーバーを起動すると、JCL1 という CICS トランザクションが実行されて、古いスプール ファイルを削除します。古いファイルの削除頻度、およびスプール ファイルの保存期間を構成できます。
注: このプロセスは自動的には実行されません。PTLPI プロセスを使用して構成する必要があります。スプール ハウスキーピングを使用するように CICS リージョンを構成する必要もあります。スプール キューのサポートを有効にするには SSTM が必須です。
ハウスキーピング プロセスには、プログラムDFHZJCL1、DFHZJCL3、MVSP0027 が必要です。前のセクションで説明した検証プログラムは、プログラム DFHZJCL1 を実行するトランザクション JCL1 を起動します。このプログラムでは次の処理が行われます。
- ハウスキーピングの頻度 (スプール ハウスキーピングの実行頻度) およびハウスキーピング保持期間 (自動削除までのスプール ファイルの保存期間) を取得するために DFHZJCL3 にリンクします。
- MVSP0027 を呼び出して、ハウスキーピング保持期間を渡します。MVSP0027 は、保持期間よりも古いスプール ファイルをすべて削除します。
- ハウスキーピングの頻度に指定した間隔の経過後に JCL1 を起動します。
- スプール ハウスキーピングが次の状態であることを示すメッセージがコンソールに表示されます。
- 起動済み:スプールのクリーンアップは起動済み
および
- 終了済み (成功かどうかにかかわらず):スプールのクリーンアップが正常に終了、最大保持期間は 6 日
注:
スプール ハウスキーピングを実行するには、このヘルプに記載されているように、JCL を使用することをお勧めします。これにより、実際の環境を反映してジョブをスケジュールできます。
CICS トランザクション コードを使用してスプール ハウスキーピングを実行することもできます。これを行うには、次の手順を行います。
- プログラム DFHZJCL1 を指す JCL1 の CICS トランザクション コードを定義します。
サーバーの起動時にこのトランザクション コードが自動的に実行されるように設定するには、この trancode を含むグループをスタートアップ リストに追加します。