使用法
プログラムの実行時にすべてのプロシージャおよびブロックへの進入に関する情報を表示します。
コマンド構文
TRACE ENTRY [[action-list]]
[/IF {logical-expr}]
詳細は次のとおりです。
- action-list
- 1 つ以上の CodeWatch コマンドをセミコロンで区切って指定します。
- logical-expr
- 単純型および集合型 (配列要素、レコード要素、構造体要素など) の変数への参照など、ソース言語プログラムとして使用でき、ブール値を返す任意の式を指定できます。
例
次の例では、進入のトレースが有効になり、プログラムの実行が続行されます。
CodeWatch> TRACE ENTRY
CodeWatch> C
Input maximum prime boundary: 10
**** PRIMES.READ_INPUT\%EXIT
Break at PRIMES\119
説明
トレースにより、プログラムの実行時にすべてのプロシージャおよびブロックへの進入に関する情報が報告されるようになります。
TRACE ENTRY コマンドはトレースポイントを設定します。このトレースポイントによって、プロシージャまたはブロックに入るたびにメッセージが出力されるようになるため、すべてのプロシージャおよびブロックへの進入のトレースが可能になります。
進入のトレースが有効な場合、デバッガーは各プロシージャまたはブロックに入るときにアクティブになり、その後、そこから出るときに再びアクティブになります。指定された action-list は、進入のトレースポイントにのみ適用されます。終了のトレースポイントは常にメッセージを出力して続行します。
action-list が指定されている場合、デバッガーはそのコマンドを処理して結果を出力します。action-list が省略されている場合、[CONTINUE] というデフォルトの action-list が提供されます。よく使われる action-list は、[ARGUMENTS; CONTINUE] です。action-list は、スコープに依存する方法で文または変数を参照することはできません。ブレークポイントを取得して、進入するごとに対話型デバッグを開始するには、明示的に action-list を null に設定する、つまり TRACE ENTRY [ ] と設定します。
条件式が指定されている場合は、エントリ ポイントに到達するたびに式の値が評価され、true の場合はメッセージが出力され、false の場合はメッセージが出力されません。