CodeWatch では、圧縮された STB ファイルを扱います。STB ファイルは必要に応じて圧縮することができ、デバッガーでそれらのファイルにアクセスする必要がある場合はアクセス時に圧縮が解除されます。たとえば、STB ファイルが圧縮された新しい評価環境にステップ インするときなどです。STB ファイルはデバッグ セッション中に一度だけ圧縮解除され、その後はデバッガーを終了するまで圧縮解除されたままになります。
デバッガーを終了する際に、デバッグ セッション中に圧縮解除された STB ファイルのリストが表示され、それらのファイルを再度圧縮するかどうかを尋ねられます。
デバッガーの終了時、すべての STB ファイルが再圧縮されるまで待つ必要はありません。再圧縮プロセスは別のプロセスに分岐して実行されます。
同じ STB ファイルのセットにアクセスしている別のユーザーが実行したデバッグ セッションによって、作業中の STB ファイルが圧縮または圧縮解除されることはありません。デバッガーによる STB ファイルの圧縮解除の処理中は、その STB ファイルの圧縮解除が完了するまで他のデバッガー プロセスを待機するように、STB ファイルが存在するディレクトリにロック ファイルが書き込まれます。
ロック ファイルの書き込みおよび実際の圧縮解除の実行には、STB ファイルが存在するディレクトリへの書き込み権限が必要です。
compress 以外の圧縮ユーティリティを使用することが可能です。これを行うには、次の 3 つの環境変数を設定する必要があります。
CW_COMPRESS_COMMAND | この環境変数を STB ファイルの圧縮に使用されるコマンドに設定します。 |
CW_UNCOMPRESS_COMMAND | この環境変数を STB ファイルの圧縮解除に使用されるコマンドに設定します。 |
CW_COMPRESS_SUFFIX | この環境変数を圧縮されたファイルであることを示すサフィックスに設定します (compressユーティリティの場合は .Z)。 |
これらの環境変数を設定するコマンド ラインの例を次に示します。
setenv CW_COMPRESS_COMMAND pack setenv CW_UNCOMPRESS_COMMAND unpack setenv CW_COMPRESS_SUFFIX .z
圧縮された STB ファイルの処理に使用されるコマンド ライン スイッチを次に示します。
-nocompress | 圧縮された STB ファイルをデバッガーで検索しないように指定します。STB ファイルを圧縮しない場合は、圧縮された STB ファイルを検索するための余分な時間を節約するため、このスイッチを使用することをお勧めします。 |
-forcecompress | デバッグ セッション中に圧縮解除されたファイルについて、デバッガーの終了時に確認なしで自動的に再圧縮するように指定します。コマンド ライン インターフェイスでは、再圧縮されるファイルのリストが引き続き表示されます。 |