GTF トレース ファイルは、ASCII 互換エディタまたはワード プロセッサを使用して表示または印刷できます。ファイルの先頭には、ファイルの生成に使用される GTF オプションと、トレースの開始日時があります。ファイルの最終行には、トレースの終了日時が表示されます。この行がない場合、トレースが正常に終了しなかったために完了していない可能性があります。この問題は、汎用トレース機能が有効なアセンブラー デバッガーを使用して対話式デバッグ セッションを実行している場合に起こることがあり、復元できないエラーが発生します。GTF トレース ファイルを完了させるには、デバッグ セッションを強制終了させずに終了させるようにします。S(tep) または G(o) を押して、トレース ファイルにプログラム例外を記録してからデバッグ セッションを停止します。
ファイルの先頭の情報と最終行の間には、個々のトレース レコードがあります。各レコードには、次の情報項目があります。
- 命令カウント。トレース ポイントに至るまでに実行された命令の総数を示す 16 進数のカウンタです。このカウントは、障害発生時点より前に同じコードを何度も実行する複雑なアプリケーションに陥るポイントで詳細トレースを開始する場所を判断する場合に非常に役立ちます。オプション GTFIMIN を使用して、トレースの開始命令カウントを設定します。
- 命令アドレス。現在のトレース ポイントの次の命令の線形アドレスです。このアドレスでは、詳細トレースの開始場所を指定する代替方法が提供されます。オプション GTFAMIN を使用して、トレースの開始命令アドレスを設定します。
- 命令操作。このフィールドは、トレース ポイントで実行する機械命令または実行時操作を示します。トレース行のタイプ (INS 16 進数の機械命令) に応じて、追加情報が表示されます。長さは 2、4 または 6 バイトになります。
- PGM
- LOAD、DELETE、または LINK のプログラム名およびエントリ
- FOC および FIO
- DCB、ACB、または DTF 制御ブロック アドレス
- MEM
- 割り当てられた、または割り当て解除されたメモリの長さとアドレス