Rollback 関数は、IMS データベースの自動バックワード回復のコマンド ライン バージョンです。この関数は、すべての破損したデータベースをロールバックします。ロールバックが完了すると、出力リスト ファイルにロールバックの結果が示されます。
構文
mfims imsdbu ROLB * TLOG(tlogName)
[[NO]CLS]
[ECHO(keyword,msglvl,stoplvl
[[NO]INI(filespec)]
[[NO]LIST(filespec)]
[LISTOPEN(disp)]
[[NO]LOG(filespec)]
パラメーター
- TLOG
- ロールバックに使用する TLOG ファイルの名前を指定します。
- サブパラメーター
-
tlogName |
ロールバック TLOG ファイルの名前。 |
- 構文規則
-
- tlogName には、必要に応じてドライブまたはディレクトリ (あるいはその両方) を含められます。ドライブやディレクトリを指定しない場合、IMSDBU は現在のディレクトリで指定されたファイルを検索します。
- CLS 指令 (共通)
- ユーティリティの起動前に画面をクリアします。NOCLS を指定すると、画面の初期クリアは行われません。NOCLS は、コマンド ファイルで一連のユーティリティを実行している場合に役立ちます。
- ECHO
- IMSDBU が表示するメッセージの表示、およびそれらのメッセージとの対話を制御します。
- サブパラメーター
-
keyword |
表示される情報のカテゴリ。次のいずれかを指定します。
- ALL
- 処理メッセージ、入力ソースまたは詳細情報、および終了メッセージを常に表示します。メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 値以上の場合は、警告およびエラー メッセージが表示され、ユーザー入力を求めて停止します。
- MSGS
- 処理メッセージおよび終了メッセージを常に表示します。ソースや詳細情報は表示されません。メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 値以上の場合は、警告およびエラー メッセージが表示され、ユーザー入力を求めて停止します。
- ERREND
- ユーティリティ終了メッセージを常に表示します。メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 値以上の場合は、警告およびエラー メッセージが表示され、ユーザー入力を求めて停止します。
- ENDMSG
- ユーティリティ終了戻りコードが msglvl 以上の場合のみ終了メッセージを表示します。ユーティリティ終了戻りコードが stoplvl 以上の場合は、「Press any key to continue」というメッセージが表示され、入力を求めて停止します。すべての終了メッセージで表示または停止、あるいはその両方を行うには、msglvl または stoplvl (あるいはその両方) の値としてゼロを入力します。
- COND
- 警告またはエラー メッセージ、および終了メッセージは、どちらも msglvl および stoplvl 値を条件としています。メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 値以上の場合は、警告およびエラー メッセージが表示され、ユーザー入力を求めて停止します。終了戻りコードが msglvl 以上の場合は、終了メッセージが表示されます。ユーティリティ終了戻りコードが stoplvl 以上の場合は、入力を求める「Press any key to continue」というメッセージが表示されます。
- ERRORS
- メッセージ レベルが msglvl および stoplvl 以上の場合は、入力を求める警告およびエラー メッセージが表示されます。終了メッセージは表示されません。
|
msglvl |
表示するメッセージの重大度を示す 4 から 20 までの値。1 |
stoplvl |
ユーザー入力を求めて停止するメッセージの重大度を示す 4 から 20 までの値。1 |
1 次の値を指定できます。
値 |
カテゴリ |
原因例 |
4 |
一般的な警告メッセージ |
DBDGEN が想定して続行できる DBD ソース内のマイナーなコーディング エラー |
6 |
IMS 固有の警告メッセージ |
キーワードまたは文がサポート対象外で無視されるという警告 (処理は続行可能) |
8 |
一般的な重大エラー |
補正できない DBD ソース内の無効なコーディング (「no DBD statement」など) |
10 |
IMS Option 固有の重大エラー |
補正できないサポート対象外の機能が定義されている (「Exceeded some maximum」など) |
12 |
重大エラー - 起こりうる一時的な状態 |
一時的な入出力エラー (「file locked」または「database locked」状態など) |
16 |
重大エラー - 永続的 - インストールの問題の可能性 |
永続的な入出力エラー (無効なデータ セット名やメンバー名がユーティリティに入力された場合や、環境変数が正しく設定されていない場合など) |
20 |
重大エラー - 永続的 |
回復不能な入出力エラーまたは他の予期しないエラー |
- INI
- デフォルトの指令ファイルを指定します。
- サブパラメーター
-
filespec |
IMSDBU プログラム デフォルトをオーバーライドする指令を含む .INI ファイルの名前および場所。 |
- 構文規則
-
- filespec には、必要に応じてドライブまたはディレクトリ (あるいはその両方) を含められます。ドライブやディレクトリを指定しない場合、IMSDBU は指定された .INI ファイルを現在のディレクトリで検索します。
- .INI ファイルにリストされた指令は、IMSDBU プログラム デフォルトをオーバーライドします。
- コマンド ラインまたは対話式画面で入力された指令は、.INI ファイル内の指令をオーバーライドします。
- NOINI を指定すると、.INI ファイルによるプログラム デフォルトのオーバーライドは行われません。
- 指定した .INI ファイルが存在しない場合は、NOINI を指定した場合と同様にプログラム デフォルトの指令が使用されます。
- 一般規則
-
- .INI ファイルは ASCII テキスト形式のファイルで、見出し [IMSDBU] を行 1 に含み、列 1 から始まり、1 行に 1 つの指令が含まれる mfims imsdbu 指令のリストが続きます。行は改行またはファイルの末尾で終了します。コメント行は、列 1 にアスタリスク (*) またはセミコロン (;) があることで示されます。次に例を示します。
[IMSDBU]
PROGRESS(1000)
;use local log
LOG(C:\MYDIR\MYDB.LOG)
- LIST
- ロールバック統計を含んでいる詳細リスティング ファイルの場所と名前を制御します。
- サブパラメーター
-
filespec |
リスティング ファイルに使用する名前および場所。 |
- 構文規則
-
- filespec には、必要に応じてドライブまたはディレクトリ (あるいはその両方) を含められます。ドライブやディレクトリを指定しない場合、IMDBU は現在のディレクトリにリスティング ファイルを作成します。
- filespec には、必要に応じてドライブまたはディレクトリ (あるいはその両方) を含められます。ドライブやディレクトリを指定しない場合、IMDBU は現在のディレクトリにリスティング ファイルを作成します。
- NOLIST はリスティング ファイルの作成を抑制します。
- パスの指定では、パスを表す環境変数名の冒頭にドル記号 ($) を書く表記法を使用できます。たとえば、LIST($ENVVAR\*.DOC) と記述すると、ENVVAR 環境変数で指定したディレクトリに dbdname.DOC のリスト ファイルが作成されます。
- LIST(*.LST) または LIST(*.RPT) を指定すると、プロジェクト リスティング ディレクトリにリスティング ファイルが作成されます。
- パスを指定しない場合、リスティング ファイルは現在のディレクトリに作成されます。
- filespec のベース名をアスタリスク (*) として指定した場合、そのアスタリスクは DBD 名に置き換えられます。これにより、IMSDBU は、複数のデータベースを操作できる関数の個別レポートを提供できます。また、これは DBD 名による履歴詳細レポートの管理にも役立ちます。
- LIST を filespec なしで指定すると、LIST(*.LST) を指定した場合と同じ結果が得られます。
- LISTOPEN
- 詳細リスティング ファイルのオープン ディスポジションを制御します。
- サブパラメーター
-
disp |
使用するディスポジション。次のいずれかになります。
- NEW
- 新しいリスティング ファイルを作成するか、既存のリスティング ファイルを上書きします。
- MOD
- リスト出力を既存のファイルに追加します。既存のファイルがない場合は、新しいリスティング ファイルを作成します。MOD を指定すると、データベース関数の詳細履歴レコードを管理できます。
|
- 構文規則
-
- NOLIST を指定した場合、LISTOPEN は無視されます。
- LOG
- 各関数の終了メッセージ状態を示す IMSDBU アクティビティ ログを指定します。
- サブパラメーター
-
filespec |
IMSDBU アクティビティ ログとして使用するファイルの名前および場所。 |
- 構文規則
-
- filespec には、必要に応じてドライブまたはディレクトリ (あるいはその両方) を含められます。ドライブやディレクトリを指定しない場合は、現在のディレクトリにリスティング ファイルが作成されます。
- NOLOG を指定すると、ログ ファイル出力は抑制されます。
- 一般規則
-
- ログ ファイルが存在しない場合は作成されます。
- ログ ファイルは、ファイルの末尾に書き込まれた最新のエントリを含む履歴ファイルです。
- ログ ファイルは時間とともにサイズが大きくなるため、状況に応じて定期的に削除する必要があります。