Micro Focus では、パフォーマンス/可用性クラスター (PAC) を構成して使用する際のベスト プラクティスとして次のガイドラインに従うことをお勧めします。
- PAC へのトラフィックがロード バランサーによって管理されていることを確認します。これにより、PAC のダウンタイムおよびデータの損失を最小限に抑える方法で、将来の製品アップグレードを実行できます。
- TSQ および TDQ は、PSOR ではなくそれら独自の SOR に格納する必要があります。これは、パフォーマンス上の理由および、製品のアップグレード プロセスを容易にするためです。
- 各エンタープライズ サーバー インスタンスに独自のリソース定義ファイル (dfhdrdat) が必要です。PAC スケールアウト リポジトリ (PSOR) に格納されるのはリソースのサブセットだけです。PSOR から利用できないリソースは、引き続きエンタープライズ サーバー インスタンスに格納する必要があります。PAC 内のすべてのエンタープライズ サーバー インスタンスで同じ dfhdrdat ファイルを使用します。
- PAC 内のすべてのエンタープライズ サーバー リージョンに同じ SIT およびスタートアップ リストを使用します。
注: SIT 情報は、CICS システム間通信 (ISC) に使用される場合、SYSID を除いて同じにする必要があります。
APPLID は、ノードのネット名および、他のエンタープライズ サーバー リージョン内で接続されたシステムを一意に識別するために内部的に使用される SYSID となるため、一意にする必要があります。
- PAC 全体で同じプログラムおよびファイル パスを使用します。
- スケールアウト リポジトリ (SOR) のエントリの変更には caspac コマンドのみを使用します。手動でエントリを削除すると、予期しない動作が発生する可能性があります。
- PAC をコールド スタートする前に、必ず caspac コマンドを実行して PAC を初期化してください。
- Redis はすべてのアプリケーションを永続的に格納する目的では使用しないでください。Micro Focus では、PAC がアクティブであるときにアプリケーションを変更し、それらの変更を PAC 全体にディプロイする必要がある場合にのみ、それらのアプリケーションを格納することをお勧めします。