Enterprise Developer には、Enterprise Developer for Visual Studio 2017 内で Dialog System アプリケーションをモダナイズし、Enterprise Server でそれらのアプリケーションを実行できるようにする Dialog System ランタイムが用意されています。
アプリケーションを Enterprise Developer にアップグレードしてから、変更なしでアプリケーションを実行したり、徐々にモダナイズしたりすることができます。アプリケーションは、Enterprise Server および Dialog System ランタイム システムのもとで実行されます。
まず、アプリケーションを Enterprise Developer にインポートします。その際には、Net Express プロジェクトのインポート ウィザード を使用します。
この Net Express プロジェクトのインポート ウィザード により、自動的にプロジェクトが Visual Studio ソリューションに変換されます。その後、Enterprise Developer からアプリケーションをビルドして実行できます。
その後は、Enterprise Developer 内からアプリケーションの編集および管理を行うことができます。スクリーンセットは、Enterprise Developer プロジェクトで参照されます。Enterprise Developer でスクリーンセットをダブルクリックすると、Dialog System ペインターを起動してスクリーンセットを編集できます。モダナイズの準備が整うまでは、このようにして Enterprise Developer でアプリケーションの管理を継続できます。
次の段階では、アプリケーションを必要なだけ徐々にモダナイズし、他のコードは未変更のままにします。モダナイゼーションには、さまざまな手法があります。たとえば、ある Dialog System スクリーンを Windows Form に置き換えたり、.NET ユーザー コントロールを ActiveX としてラップし、それを Dialog System で使用したりすることができます。
既存の Dialog System アプリケーションで Windows ビジュアル スタイルおよびフォントを有効にすることで、それらのアプリケーションに対して現代的なルック アンド フィールを実現できます。これにより、ビジュアル スタイルを使用するアプリケーションは、それが実行されている Windows のバージョン固有の外観になります。
Enterprise Developer には、さまざまなモダナイゼーション手法を実演する多数のサンプルが用意されています。また、このヘルプには、コードの重要な要素を説明するサポート文書があります。一部のサンプルは Net Express の場合と同じコードを使用しており、大きく違う点は、Enterprise Developer バージョンの COBOL と Dialog System ランタイム システムを使用するという点です。
最後の段階では、完全なモダナイズのために、Microsoft ツール、.NET Framework、および Microsoft 相互運用性手法を使用します。