次の 2 つの方法で、データ項目を細かく操作できます。
一般に、STRING を使うとコードが読みやすくなり、実装がより簡単です。その半面でリソース消費が比較的大きいという欠点があります。特に、プログラム内で繰り返し使用される場合には、多くのリソースを消費します。そのため、そのほかに負荷の大きな処理 (頻繁なファイル入出力など) を行わないプログラムに適しています。
部分参照は効率的ですが、コードが読みにくくなり、コードの保守が難しくなります。STRING 文を頻繁に使用してプログラムの速度が低下したり、リソース消費が増大したりする場合に、パフォーマンスを改善する手段として効果的です。
次に示す 2 つの文の一方は STRING、もう一方は部分参照を使用して同じ処理を実装しています。どちらの文でも、street-address のサイズは 25 バイトです。
STRING street-address DELIMITED BY SIZE INTO print-rec WITH POINTER num-char MOVE street-address TO print-rec (num-char: 25)