次の表は、Enterprise Server で CICS セキュリティのために使用される各デフォルト リソース クラスの名前、その説明、そのクラスに含まれるリソース エンティティのタイプ、およびユーザーがエンティティに対して必要とする最小限の権限を示しています。
CICS クラス名は、環境変数を使用して構成できます (「CICS リソース クラスの環境変数」を参照)。CICS は、環境変数で指定された値の最初の 7 文字のみを使用し、要求に応じて値の先頭に 1 文字を付加します。
CICS クラス名 |
CICS との対応 |
エンティティ |
アクセス レベル |
ACICSPCT |
CICS プログラム制御テーブル |
開始されたトランザクション |
READ |
CCICSCMD |
CICS/ESA 3.1 以降で、INQUIRE、SET、PERFORM、COLLECT などの CICS システム プログラマー コマンドをユーザーが使用できることを確認するために使用されます |
CICS コマンド機能 |
「resource and cross reference table」を参照 |
DATASET |
起動時に CICS によって使用されるデータセット名または物理ファイル名 |
ファイル |
READ または UPDATE |
DCICSDCT |
CICS 一時データ キュー |
一時データ宛先 |
UPDATE |
FCICSFCT |
CICS ファイル制御テーブル |
ファイル |
READ または UPDATE |
JCICSJCT |
CICS ジャーナル制御テーブル |
ジャーナル番号 |
READ または UPDATE |
MCICSPPT |
CICS 処理プログラム テーブル (LINK/XCTL) |
プログラム |
READ |
PCICSPSB |
CICS プログラム仕様ブロック (PSB) |
プログラム ステータス ブロック |
N/A |
SCICSTST |
CICS 一時記憶域キュー |
一時記憶域キュー |
READ または UPDATE |
TCICSTRN |
CICS トランザクション |
トランザクション |
READ |
SURROGAT |
CICS 代理ユーザーのクラス (EXEC CICS START USERID)。 |
ユーザー |
READ |
以前のリリースでは、セキュリティ リポジトリで宣言されていない TS または TD キューに対してセキュリティは施行されませんでした。現在は、デフォルトで、トランザクションがアクセスする各 TS または TD を宣言する必要があります。以前の動作に戻すには、ES_OLD_SEC_TSTD 環境変数を使用します。