記号文字 (symbolic-character) の指定、
利用者が指定する呼び名 (mnemonic-name) への作成者語の関連付け、文字集合または文字照合順序への符号系名 (alphabet-name) の関連付け、および文字の組への字類名 (class-name) の関連付けを行う。
パラメーターの引き渡しに関する事前定義の方式のうちのいずれかを選択できる。CALL 文および PROCEDURE DIVISION の見出しの拡張機能によって、これらのパラメーター引き渡し方式をプログラム間連絡に使用できるようになった。
function-name が UPSI-0 から UPSI-7 のいずれかである場合、function-name は外部スイッチを指す。
または SWITCH-n が使用されている場合、
関連付ける mnemonic-name はどこにも指定できない。
SET 文では指定できる。
その mnemonic-name には、1 つ以上の条件名 (condition-name) を関連付ける。
condition-name は不要である。
ALPHABET 句の数値定数の有効な最小値は、ALPHASTART コンパイラ指令の影響を受ける。
integer-1 の有効な最小値は、SYMBSTART コンパイラ指令の影響を受ける。
または各国文字定数でもよい。
literal-6 の字類が各国文字である場合、関連付ける通貨記号は、USAGE NATIONAL を指定した数字編集項目の定義にのみ使用できる。
または書き方 5
の各 ACCEPT 文の後で状態値の転記先となるデータ項目を指定する。一部の環境では、これは作業場所節の最初の 64K でのみ定義できる。
または ASCII
を指定すると、文字符号系または文字照合順序は、米国国家規格 X3.4-1968 で規定されている情報交換用米国標準コードとなる。
STANDARD-2 を指定すると、文字符号系は、国際規格 646 (情報処理交換用 7 ビット符号化文字集合) で規定されている、ISO 7 ビット コードの国際基準版となる。
EBCDIC を指定すると、文字符号系および文字照合順序は EBCDIC となる。
NATIVE を指定すると、固有文字符号系または固有文字照合順序が使用される。固有文字照合順序は、NATIVE コンパイラ指令の指定により、ASCII または EBCDIC となる。
ASCII 符号系、ASCII と EBCDIC の文字照合順序、および両者の対応関係については、付録「文字集合および照合順序」を参照。
またはデータを表すために使用する文字符号系内で、同じ順序を割り当てられる。
ただし、この表意定数を特殊名段落で定数として指定した場合は除く。
プログラムの文字照合順序で最高順位の文字が複数ある場合は、最後に指定した文字が表意定数 HIGH-VALUE に関連付けられる。
ただし、この表意定数を特殊名段落で定数として指定した場合は除く。
プログラムの文字照合順序で最低順位の文字が複数ある場合は、最初に指定した文字が表意定数 LOW-VALUE に関連付けられる。
literal-6 は、通貨文字列の値を表す。
CURRENCY SIGN 句で PICTURE SYMBOL が指定されている場合、通貨記号として literal-7 が使用される。
CURRENCY SIGN 句で PICTURE SYMBOL が指定されていない場合、通貨記号として literal-6 が使用される。
通貨記号が小文字の場合は、大文字と同等であると見なされる。
この句がない場合、COBOL の文字集合で定義された通貨記号のみが PICTURE 句で使用される。詳細については、「COBOL 言語の概念」の章の「文字集合」セクションを参照。
TAB | 縦のタブ位置に移る (必要に応じて出力レコード中に ASCII X"0B" を挿入) | WRITE ADVANCING 文 |
PRINTER | プリンター | DISPLAY 文 |
FORMFEED | 改ページする (必要に応じて出力レコード中に ASCII X"0C" を挿入) | WRITE ADVANCING 文 |
COMMAND-LINE | コマンド転送 | ACCEPT および DISPLAY 文 |
ARGUMENT-NUMBER | コマンド ラインの引数番号 | ACCEPT および DISPLAY 文 |
ARGUMENT-VALUE | コマンド ラインの引数値 | ACCEPT 文 |
ENVIRONMENT-NAME | 環境変数名 | DISPLAY 文 |
ENVIRONMENT-VALUE | 環境変数値 | ACCEPT および DISPLAY 文 |
SYSERR | 標準エラー装置 | DISPLAY 文 |
この COBOL システムで OS/VS COBOL、VS COBOLII、および SAA が提供する機能名のサポート状況を次の表に示す。
OSVS | VSC2 Rel (2) | COBOL/370 または VSC2 Rel (3)/(4) | SAA L1 | |
---|---|---|---|---|
SYSIN | y | y | y | y |
SYSIPT | U | U | y | |
SYSOUT | y | y | y | y |
SYSLIST | y | |||
SYSLST | U | U | y | |
SYSPCH | U | U | y | |
SYSPUNCH | U | y | y | |
CONSOLE | y | y | y | y |
C01 | y | y | y | y |
C02 | y | y | y | |
C03 | y | y | y | |
C04 | y | y | y | |
C05 | y | y | y | |
C06 | y | y | y | |
C07 | y | y | y | |
C08 | y | y | y | |
C09 | y | y | y | |
C10 | y | y | y | |
C11 | y | y | y | |
C12 | y | y | y | |
S01 | y | y | y | |
S02 | y | y | y | |
S03 | U | y | ||
S04 | U | y | ||
S05 | U | y | ||
CSP | y | y | y | y |
1 char rw literal | y | |||
AFP-5A | y |
THROUGH を指定する場合、固有文字集合内の連続する文字のうち、literal-4 の値が指定する文字から literal-5 の値が指定する文字までの一連の文字が、class-name-1 が表す文字の組に含まれる。さらに、THROUGH で指定した連続する文字は、固有文字集合の文字を昇順または降順で指定できる。
特殊名段落に CRT STATUS 句を指定した場合、書き方 4 または書き方 5 の各 ACCEPT 文の実行により (詳細は本章で後述)、その結果を示す値が data-name-2 に入れられる。data-name-2 は状態キーから構成される。状態キーは、処理の完了結果を表す状態を示す。各状態キーの意味については、以下で説明する。
CRT 状態キー CRT 状態キー
CRT 状態キー 1:data-name-1 の最初のバイトは、CRT 状態キー 1 である。これは PICTURE 9 USAGE DISPLAY として記述する。この状態キーは、ACCEPT 操作を終了させた条件を示す。使用される値は次のとおり。
終了キーとは、ACCEPT 操作を終わらせるためのキーである (Enter キーなど)。特定の構成オプションにより、ACCEPT の最後の項目でフィールド タブ キーを押すと、終了キーとして機能させることができる。ファンクション キーの定義も、構成オプションで行える。
終了時に「0」の値が戻された場合、処理が正常に終了したことを示す。
ACCEPT 文が ON EXCEPTION 指定を含む場合、CRT 状態キー 1 の値が「0」以外であれば、その指定内の無条件文が実行される。
CRT 状態キー 2:data-name-1 の 2 番目のバイトは CRT 状態キー 2 であり、ACCEPT 操作を終了させた条件に関する詳細を示すコードを含む。この形式および値は CRT 状態キー 1 の値によって異なる。詳細は次のとおり。
値:0
値:1
値:0 から 127
値:0 から 26
値:0
ファンクション キー番号については、COBOL システムのドキュメントの、画面処理およびユーザー インターフェイスに関する記述を参照。
CRT 状態キー 3:data-name-1 の 3 番目のバイトは CRT 状態キー 3 であり、PICTURE 99 COMP-X または PICTURE 99 COMP として記述する (NOIBMCOMP 指令を指定)。CRT 状態キー 1 と CRT 状態キー 2 がともにゼロの場合、CRT 状態キー 3 には、ACCEPT 操作を終わらせたキーの元のキーボード コードが含まれる。それ以外の場合、CRT 状態キー 3 の内容は未定義となる。
単一のキーではなく、連続した複数のキーを押すことで 1 つの機能を実行するように構成されている場合は、最初に押したキーに対するコードのみが返される。