リージョン間のハートビート間隔の指定

Enterprise Server で実行されている場合、MFDBFH は、リージョン データベースまたはリージョン間データベース (あるいはその両方) にアクセスする Enterprise Server プロセスごとに、プロセス レコードをリージョン間データベースに作成します。このプロセス レコードには heartbeat フィールドがあります。このフィールドは、関連する Enterprise Server プロセスがアクティブな間、デフォルトでは 5 秒ごとに更新されます。MFDBFH では、このハートビートを使用して、Enterprise Server プロセスが強制終了または異常終了した場合に回復処理が必要かどうかを判断します。MFDBFH は、ハートビート間隔に 5 秒を加えた時間内にプロセスのハートビートが更新されなかった場合、回復処理が必要であると見なします (つまり、デフォルトでは、ハートビート間隔は 5 秒であるため、10 秒経過してもプロセスのハートビートが更新されない場合、回復処理が必要と見なされます)。

リージョン間データベースのハートビート間隔は、dbfhconfig コマンド ライン ユーティリティの heartbeat オプションを使用して構成できます。デフォルトのハートビート間隔である 5 秒を変更する場合は、注意して行う必要があります。指定する間隔が長すぎると、リージョンの回復に不要な遅延が生じる可能性があります。たとえば、ハートビート間隔を 60 秒に構成した場合、プロセスは、最後のハートビートから少なくとも 65 秒経過しないと回復処理が必要であると見なされません。
注: 15 秒を超えるハートビート間隔が構成されている場合、Enterprise Server コンソールに警告メッセージが出力されます。