ブレークポイントの使用

ブレークポイントは、アプリケーションの実行が一時停止するコード行またはプログラム行を示します。アプリケーションが一時停止したら、その特定のステップでデータ項目の値を確認および変更できます。ブレークポイントの [Properties] ビューには、バインドされたすべてのブレークポイントの詳細が表示され、それらを構成することができます。

Visual Studio デバッガーを使用して PL/I コードをデバッグする場合、Enterprise Developerでは、5 つのタイプのブレークポイントを設定できます。具体的には次のとおりです。

標準ブレークポイント
PL/I プログラム内の選択したコード行に設定して、そのコード行を実行する前にデバッガーを停止させます。これは、COBOL ネイティブ コードの場合と同じように PL/I コードで機能します。
プログラム ブレークポイント
このタイプのブレークポイントは、特定の呼び出し先プログラムを実行する前にデバッガーの実行を中断します。
注: このタイプのブレークポイントは、指定された呼び出し先プログラムをデバッガーが初めて検出した場合にのみ実行を中断します。それ以降の検出では、デバッガーは中断されません。
条件ブレークポイント
条件ブレークポイントは、定義された条件が満たされた場合に通知するようデバッガーに指示します。
シグナル ブレークポイント
シグナル ブレークポイントは、特定のシグナルが検出された場合に通知するようデバッガーに指示します。
データ ブレークポイント
データ ブレークポイントは、指定されたメモリ位置への書き込みが行われた場合に実行を中断します。データ ブレークポイントを使用するには、メモリの仕組み、変数の割り当て方法、メモリへのデータの書き込み方法に関する専門家レベルの知識が求められます。

2 バイトの範囲は、語境界に揃える必要があります。4 バイトの範囲は、倍長語境界に揃える必要があります。

ユーザーが割り当てたメモリを監視する場合は、メモリの解放前にデータ ブレークポイントを削除することをお勧めします。そうしない場合、動作が不定になります。

制約事項: デバッグ セッションごとに最大 4 つのデータ ブレークポイントを設定できます。各ブレークポイントでは、1、2、4、または 8 バイトのメモリを監視できます。

さらに、監視ポイントを設定することもできます。監視ポイントはブレークポイントの一種で、PL/I コードにおけるメモリ破損の追跡に役立ちます。監視ポイントは、特定のコード行ではなく、個別のデータ項目に設定します。監視ポイントにより、特定のデータ項目に関連付けられたメモリ領域を監視できます。メモリが更新されるか、ユーザー定義の条件が満たされると (たとえば、メモリが特定の回数更新されると)、データが変更された行の直後の行でデバッグが停止します。