ネイティブ COBOL プロジェクトに Dockerfile を追加するには

注:本トピックは、コンテナーでネイティブ COBOL アプリケーションおよびネイティブ単体テスト プロジェクトを使用する場合にのみ該当します。コンテナーで .NET COBOL アプリケーションを使用するには、「コンテナーでの .NET COBOL アプリケーションのデバッグおよび実行」で説明されている機能を使用する必要があります。

Enterprise Developer では、ネイティブ COBOL プロジェクトまたはネイティブ単体テスト プロジェクトに Dockerfile を追加して、既存のアプリケーションをコンテナー化するプロセスを簡略化できます。Enterprise Developer で作成される Dockerfile には、イメージ名などの詳細にデフォルト値を使用して、ネイティブ COBOL プロジェクトのイメージを作成するための基本的な指示が含まれています。Dockerfile でデフォルト以外の設定を使用したり追加の処理を実行したりする必要がある場合は、Enterprise Developer によってプロジェクトに追加された後に変更することができます。

注: Dockerfile 作成プロセスの一環として、エンタープライズ サーバーを構成するコマンドを Dockerfile に含めるように指定できます。それらの詳細については、casesxml インポート/エクスポート ユーティリティを使用するかサーバー エクスプローラーから作成した XML ファイルで指定します。

casesxml コマンドの詳細については「casesxml」、サーバー エクスプローラーを使用したエンタープライズ サーバーの定義のエクスポートについては「エンタープライズ サーバー インスタンスをエクスポートするには」、プロジェクトへのファイルの追加については「To add files to a COBOL project」を参照してください。

  1. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[Add > COBOL Docker Support] をクリックします。
  2. 現在のプロジェクトがメインフレーム サブシステム アプリケーション プロジェクトでない場合は、[Add COBOL Docker Support] ダイアログ ボックスが表示されます。
    • [Product] ドロップダウンで、生成された Dockerfile を調整して使用する製品を選択します。[Product] ドロップダウンの下のテキストに、現在選択されている製品に対して生成された Dockerfile で使用されるイメージ名が表示されます。
      • [Deployment Image] - ビルドの実行およびデバッグに使用するイメージを指定します。ビルド ツールをディプロイ イメージとして使用する場合、プログラムはビルド ツール イメージでビルドおよび実行されます。
      • [Build Tools Image] - プログラムのビルドに使用するイメージを指定します。
      • [Runtime Image] - プログラムの実行に使用するイメージを指定します。
    • [Create] をクリックします。
  3. 現在のプロジェクトがエンタープライズ サーバー アプリケーション プロジェクトまたはメインフレーム サブシステム アプリケーション プロジェクトの場合は、[Create Enterprise Server for container] ダイアログ ボックスが表示されます。

    次のいずれかを選択し、[OK] をクリックします。

    • 生成された Dockerfile に現在のプロジェクトに関連付けられているエンタープライズ サーバーを構成するコマンドを含める場合は、[Use associated server] を選択します。このオプションを選択すると、関連するエンタープライズ サーバーに対して casesxml インポート/エクスポート ユーティリティが実行されます。

      このオプションは、現在のプロジェクトにエンタープライズ サーバーが関連付けられていない場合は選択できません。

    • 生成された Dockerfile に XML ファイルに基づいてエンタープライズ サーバーを構成するコマンドを含める場合は、[Create new server] を選択します。インポートされるエンタープライズ サーバーに使用する名前を指定し、XML ファイルをブラウズして選択します。

    Docker.deploy フォルダーがプロジェクトに追加されます。このフォルダーには、エンタープライズ サーバーの定義、およびエンタープライズ サーバーをディプロイしてコンテナーで実行するために使用される DeployAndWait.ps1 という名前の PowerShell スクリプトが含まれています。

  4. Dockerfile が作成されてプロジェクトに追加され、Docker デバッグ プロファイルが作成されます。

    プロジェクトにすでに Dockerfile が含まれている場合は、名前を変更して新しい Dockerfile を生成するかどうかを確認するメッセージが表示されます。既存の Dockerfile の名前を変更する場合 (Dockerfile.original に変更されます) は [Yes] をクリックし、既存の Dockerfile を変更せずに残す場合は [No] をクリックします。

注:
  • Enterprise Developer で作成された Dockerfile を変更する必要がある場合、Micro Focus では、Enterprise Developer で作成された Dockerfile で使用されている同じ構造を維持することをお勧めします。特に、ステージ名については、Dockerfile の作成方法に影響するため変更しないでください。

    Enterprise Developer のコンテナー デモンストレーションに付属の一部の Dockerfile で、変更に関するガイダンスを確認できます。

  • Dockerfile を作成して手動でネイティブ COBOL プロジェクトに追加することも可能ですが、Micro Focus では、開発環境がコンテナーと正しく連携するように [Add > COBOL Docker Support] オプションを使用して構成することをお勧めします。
  • [Add COBOL Docker Support] ダイアログ ボックスでは、[Runtime Image] と [Built Tools Image] のバージョンが一致している必要があるため、ランタイムのビルド ツール イメージと一致するビルド ツール イメージのみが表示されます。たとえば、Patch Update 1 のビルド ツール イメージを使用する場合、ダイアログ ボックスには Patch Update 1 の関連するランタイム イメージのみが表示されます。イメージの対象のプラットフォーム (x64 または x86) も同じでなければなりません。別のメジャー製品バージョンのイメージを指定する場合は、Dockerfile を手動で編集する必要があります。