HSF を使用してトランザクションに関するデータを収集するには、Enterprise Server Administration で構成オプションをいくつか設定する必要があります。これらの設定は、ESMAC を使用して動的にオーバーライドすることもできます。
注: EXEC SQL 文で情報を収集するには、HSFTRACE 指令セットを使用してアプリケーションをコンパイルする必要があります。
HSF を構成するには
- インストールの Enterprise Server Administration 画面にアクセスします。
- 必要なサーバーが停止していることを確認し、停止していない場合は停止させます。
- 監視する Enterprise Server の [Status] 列で、[Details] をクリックします。
- [Historical Statistics] タブを選択します。
- 次の構成オプションを設定します。
- [Enable collection of Historical Statistics Facility (HSF) records]
- これは HSF 処理をオンにします。
- [Write to disk]
- カンマ区切りファイルへの HSF レコードの書き込みを有効にします。これらのファイルは cashsf-a.csv および cashsf-b.csv と呼ばれ、システム ディレクトリに書き込まれます。一度に 1 つのファイル (アクティブ ファイルと呼ばれる) にのみ書き込まれます。
アクティブ ファイルへの書き込みは、ESMAC の [Switch] ボタンをクリックするか、アクティブ ファイルが最大サイズに達するまで行われ、その時点で代替ファイルがアクティブになります。代替ファイルがすでに存在する場合、そのファイルは cashsf.nnn という名前でバックアップされます (nnn はバックアップの番号)。エンタープライズ サーバーを起動すると、cashsf-a.csv は常にアクティブ ファイルとして設定され、そのファイルがすでに存在する場合はバックアップされます。
バックアップの拡張子は .001 から .999 まで番号付けられます。拡張子が .999 のバックアップが存在する場合、その次のバックアップは cashsf.001 として作成されます。cashsf.001 がすでに存在する場合は、cashsf.001
が上書きされます。
- [Maximum HSF file size (KB)]
- [Write to disk] を選択した場合、これは、Enterprise Server が代替 .csv ファイルに切り替える前に .csv ファイルが達するサイズ (キロバイト単位) です。値を 0 にすると、可能な最大サイズ (4 GB) が選択されます。
- [Number of records displayed by ES Monitor & Control]
- Enterprise Server がメモリに保持する HSF レコードの数。これらのレコードを表示するには、サーバーの実行中に ESMAC で [HSF] ボタンをクリックします。この数に達すると、新しいレコードの作成時に古いレコードが削除されます。1 時間以上経過したレコードも削除されます。
- 最小値は 0 (HSF データは ESMAC に表示されない)、最大値は 4096 です。
- [Create JCL file records]
- FCDCAT および ASSIGN(EXTERNAL) でアクセスされる「メインフレーム」ファイルに対する JCL ファイル (JCLF) レコードの生成をオンにします。JCLF レコードはステップに対してローカルであるため、同じジョブ内の単一のデータセット名に対して複数のレコードを生成できます。データセットにアクセスするステップごとに
1 つのレコードが作成されます。
サーバーの実行中に HSF を再構成するには
- インストールの Enterprise Server Administration 画面にアクセスします。
- 起動した Enterprise Server の [Status] 列で、[Details] をクリックします。
- [Server > Control] タブを選択して [ES Monitor & Control] をクリックし、次に [Control] をクリックします。
- 構成オプションを設定します。これらのオプションは、次の相違点を除き、上記の Enterprise Server Administration の [Historical Statistics] タブにあるオプションと同じです。
- [Enable collection of HSF records]
- このオプションを有効にするには、先に [Write to disk] を設定するか、[Number of records to view] フィールドに値を入力する必要があります。
- [Switch]
- このボタンをクリックすると、アクティブ ファイルが最大サイズに達する前に収集が代替 .csv ファイルに切り替わります。
- [Create JCL File records]
- JCLF レコードの生成をオンにします。収集は動的にオン (およびオフ) に切り替えることができます。
- [Apply] をクリックして、データの収集を開始します。
レコードにカスタム データを含めるには
HSF レコードに詳細を含めるには、レコードごとに最大 5 つの CUSTOM フィールドを追加してカスタム データを挿入できます。
環境変数 ES_HSF_CFG=CUSTOM=x を設定して、表示される CUSTOM フィールドの数を構成します。x は 1 から 5 までの値です。フィールドにカスタム テキストを取り込むには、ES_WRITE_CUSTOM_HSF ライブラリ ルーチンを呼び出し、ユーザー定義のテキストおよび一意の ID (0 から 255 まで) を渡します。処理される最初の呼び出しでは、最初の
CUSTOM フィールドにデータが取り込まれ、2 番目の呼び出しでは、2 番目の CUSTOM フィールドにデータが読み込まれ、以下同様に続きます。