Web サービス記述 (WSDL) ファイルおよび Web サービス バインド (WSBIND) ファイルを生成して、CICS アプリケーション プログラムを Web サービスとして公開します。
重要: Enterprise Server で CICS Web サービスを実行する前に、「CICS Web サービスの前提条件」トピックの情報を確認してください。
構文:
ls2ws pgmint={channel|commarea}
pgmname=program-name
reqmem=request-copy-file
uri=address
wsbind=bind-file
wsdl=wsdl-file
[ccsid=ccsid]
[contid=container-name]
[data-truncation={enabled|disabled}]
[datetime={unused|packed15}]
[logfile=logfile]
[mapping-level={3.0|4.0}]
[operation-name=operation-name]
[respmem=response-copy-file]
[synconreturn={yes|no}]
[wsdl-namespace=wsdl-namespace]
ls2ws -help
パラメーター:
- pgmint={channel|commarea}
-
- channel
- チャネル コンテナーを介してデータを渡します。
- commarea
- 通信領域を介してデータを渡します。
- pgmname=program-name
- Web サービスとして公開するターゲット アプリケーション プログラムの名前。
- reqmem=request-copy-file
- Web サービス要求の高水準言語構造体を含むコピーブック ファイルの完全修飾名。
- uri=address
- Web サービスにアクセスするためにクライアントで使用する相対または絶対 URI。
- wsbind=bind-file
- Web サービス バインド ファイルの完全修飾名。
- wsdl=wsdl-file
- Web サービス記述を含む WSDL ファイルの完全修飾名。
- ccsid=ccsid
- 実行時に文字データをアプリケーション データ構造体にエンコードするために使用する CCSID。
- contid=container-name
- SOAP メッセージを表すために使用される、トップレベルのデータ構造体を保持するコンテナーの名前。指定されなかった場合、デフォルトで DFHWS-DATA に設定されます。
- data-truncation={enabled|disabled}
-
- enabled
- 固定長フィールド構造体で可変長データが許容されます。
- disabled
- 固定長フィールド構造体で可変長データが許容されません。
- datetime={unused|packed15}
-
- unused
- データ構造体内の長さ 15 (8 バイト) のパック 10 進数フィールドは使用されません。
- packed15
- データ構造体内の長さ 15 (8 バイト) のパック 10 進数フィールドは、CICS ABSTIME フィールドとして扱われ、タイムスタンプとしてマップされます。
- logfile=logfile
- ls2ws コマンドによって生成された出力情報を格納するログ ファイルの完全修飾名。指定されていない場合、ログ ファイルは生成されません。
- mapping-level={3.0|4.0}
-
- 3.0
- OCCURS DEPENDING ON 句はサポートされず、句のターゲットは個別のフィールドとしてマップされます。
- 4.0
- OCCURS DEPENDING ON 句がサポートされ、句のターゲットは出現フィールドとともにマップされます。正しく機能させるためには、data-truncation=enabled が必要です。
- operation-name=operation-name
- 生成された WSDL ファイルで使用されるオペレーション名。指定されなかった場合、デフォルトで program-name にリテラル値 Operation を追加した値に設定されます。
- respmem=response-copy-file
- Web サービス応答の高水準言語構造体を含むコピーブック ファイルの完全修飾名。
- wsdl-namespace=wsdl-namespace
- 生成された WSDL ファイルで使用される CICS ネームスペース。指定されていない場合、デフォルトで http://www.pgmname.com に設定されます。pgmname は pgmname パラメーターに渡される値です。
- synconreturn={yes|no}
-
- yes
- リモート サービスは同期ポイントを発行できます。
- no
- リモート サービスは同期ポイントを発行できません。
- -help
- ls2ws パラメーターに関する情報を表示します。
例:
- 例 1
- 次のコマンドは、incpy.cpy 要求コピーブックおよび outcpy.cpy 応答コピーブックを使用して comml1 CICS プログラムと通信し、mywsdl.wsdl WSDL ファイルおよび mywsbind.wsbind Web サービス バインド ファイルを生成します。
ls2ws pgmname=comml1
pgmint=channel
reqmem=incpy.cpy
respmem=outcpy.cpy
wsdl=mywsdl.wsdl
wsbind=mywsbind.wsbind
uri=/mysvc/operation
- 例 2
- 次のコマンドは、set1.cpy 要求コピーブックを使用して set1 CICS プログラムと通信し、それぞれ newOperation という名前の新たに定義された操作を含む、set1.wsdl WSDL ファイルおよび set1.wsbind Web サービス バインド ファイルを生成します。
ls2ws pgmname=set1
pgmint=commarea
reqmem=set1.cpy
wsdl=set1.wsdl
wsbind=set1.wsbind
uri=/mysvc/operation
operation-name=newOperation