Enterprise Server 構成オブジェクトをサポートするように AD LDS リポジトリを拡張した場合は、以降の変更を反映するようにスキーマを更新する必要があります。その手順を以下に示します。リポジトリを拡張していない場合は、この手順は必要ありません。
mfds -l DC=X 1 AD_MF_schema_delta.ldf 0 1
これにより、LDIF ファイル mfds_schema.ldf が作成されます。DC=X は、LDIF ファイルの各エントリに割り当てられたスキーマ パーティション文字列の識別名を指定します。実際のインポート先を指定することもできますが、一般には移植可能なファイルを作成します。この例では、DC=X を使用してインポート時に適切な値に置き換えます。
DC=X の後の 1 は、Active Directory/AD LDS 形式のファイルを生成することを示します。ファイル名の後の 0 は、最新の定義を含む差分を生成することを示します。コマンドの最後の 1 は、スキーマのバージョン 1 以降の定義を含む差分であることを示します (バージョン 1 は Net Express WS02 でリリースされたバージョンです)。
ldifde -i -v -k -c "DC=X" CN=Schema,CN=Configuration, DC=customer_dom,DC=com -f mfds_deleta.ldf
-c オプションを指定しているため、LDIF ファイルの作成時に指定したスキーマ パーティション文字列がオブジェクトのインポート先のスキーマ パーティションに置き換えられます。この例では、コンテナーとして CN=Schema,CN=Configuration, DC=customer_dom,DC=com と指定しており、状況によって変化します。AD LDS を使用している場合は、次のように schemaNamingContext RootDSE 属性値を使用してスキーマ パーティションのルートを抽出できます。
ldifde -i -f mfds-delta.ldf -s -k -v -j . -c "DC=X" #schemaNamingContext