通常は、IDE でプロジェクトのプロパティを使用してランタイム システムを構成します。ただし、IDE では構成できない特定のランタイム動作があります。このような動作はランタイム チューナーを使用して構成する必要があります。この変数はランタイム構成ファイルに保存されます。
Visual Studio で実行可能ファイルをビルドする場合、ビルド プロセスではアプリケーション構成ファイルが出力フォルダーに自動でコピーされ、ファイル名が <executable-base-name>.exe.mfgcf に変更されます。この構成ファイルに含まれる設定は、ランタイム システムにより自動的に適用されるため、COBCONFIG.BLOCK 環境変数を設定する必要はありません。COBCONFIG.BLOCK が設定済みの場合、その設定が .exe.mfgcf ファイルに指定されている設定に優先します。
ランタイム システムまたはリンクされた実行可能ファイルを起動する際、これらはランタイム構成ファイルを読み込もうとします。ランタイム構成ファイルは、ランタイム チューナーの値を指定します。
IDE で指定されている設定が構成ファイルでの設定と競合する場合は、IDE で指定されている設定が優先します。
Interface Mapping Toolkit を使用して、Enterprise Server での実行用に COBOL サービスを生成する場合、アプリケーション コンテナーのチューナーの各種設定、Enterprise Server で使用するランタイム システムのバージョンを指定できます。Interface Mapping Toolkit によって指定される設定が構成ファイルでの設定と競合する場合は、Interface Mapping Toolkit で指定される設定が常に優先します。
ランタイム構成ファイルは、ランタイム システムの全ユーザーによって共有されます。
ネイティブ COBOL では、テキスト エディターを使用してテキストベースのランタイム構成ファイルを作成または編集します。その後、COBCONFIG 環境変数を使用して、ランタイム構成ファイルの場所および名前を指定します。テキスト ファイルの形式は、「ネイティブ COBOL の構成ファイルの形式」および「ランタイム チューナーのリスト」のセクションで説明されています。
ランタイム システムで構成設定が処理される順序は、次のとおりです。
両方存在する場合、構成設定は、COBCONFIG によって指定された値が最初に設定されて、累積されます。