HCOSS データベース移行ツールにより、顧客データがメインフレーム DB2 データベースから SQL Server データベースに転送されます。
また、HCOSS は SQL Server 関数およびメタデータ テーブルも備えており、SQL Server データベースで DB2 メインフレームの動作と機能をエミュレートできます。この追加の SQL Server サポートの構成内容は、次のとおりです。
- メインフレーム DB2 SQL をエミュレートする SQL スカラー関数。これは、DIALECT=MAINFRAME を使用する場合に必要です。
- メインフレーム DB2 パッケージおよびプランをエミュレートするメタデータ テーブルおよび SQL 関数。これは、DBRMLIB 指令と DSN BIND ユーティリティを使用する場合に必要です。
HCOSS DB2 エミュレーション サポートを新規または既存の SQL データベースに追加するには、 を使用します。DBRMLIB HCOSS SQL コンパイラ指令オプションの使用の有無に応じて、次のいずれかの方法を使用します。
- DBRMLIB を使用する場合
- 追加の SQL Server サポートはすべて、バインド時にデータベースに追加されます。使用中の HCOSS のインストール システムを Enterprise Developerの新しいリリース、またはホット フィックスのインストールで更新した場合、新規インストール後の最初のバインド時に新しいバージョンや追加機能が自動的に更新されます。詳細については、「アプリケーションのバインド」を参照してください。
- DBRMLIB を使用しない場合
- SQL Server Management Studio から手動で次のスクリプトを実行します。DBRMLIB サポートを使用する予定がない場合でも、新しいデータベースで 3 つのスクリプトをすべて実行することをお勧めします。これらのスクリプトを実行するユーザーは、データベースの
SYSIBM スキーマおよび dbo スキーマの読み取り、更新、および作成の権限を持っている必要があります。
デフォルトでは、これらのスクリプトは %ALLUSERSPROFILE%\Micro Focus\Enterprise Developer\hcoss ディレクトリにインストールされます。
- InstallDigitsFunction.sql - DB2 SQL エミュレーション機能を追加します。
- InstallSYSIBM.sql - HCOSS メタデータ テーブルをインストールします。
- InstallBindProcs.sql - HCOSS メタデータ テーブルの管理に必要な機能をインストールします。
注: これらのスクリプトを 1 回実行した後、新規インストール システムに付属している readme に特に記載がなければ、今後のリリースやホット フィックスのインストールで必要となるのは InstallDigitsFunction.sql スクリプトの実行のみです。