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下位互換性

以下の説明は、旧版の Net Express を使用して開発されたアプリケーションを、最新の Net Express へ移行する場合に行う必要がある変更処理をまとめたものです。


3.1 Service Pack #1 への移行に関する注意事項

以下の説明は、Net Express 3.1 の基本リリースを使用して開発されたアプリケーションを、Net Express 3.1 Service Pack #1 へ移行する場合に行う必要がある変更処理をまとめたものです。

Service Pack #1 をインストールする前に確認する必要がある事項については、「インストール上の注意」に記載されています。

Application Server

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Application Server

  • Net Express を使用して開発されたアプリケーションを実行するには、Application Server のライセンスが必要です。開発者は、無料の開発者用ライセンス (5 ライセンス) を受領して、そのライセンスをインストールする必要があります。詳細については、「再配布ライセンシング 」を参照してください。

  • AppTrack ライセンス管理ユーティリティとサポート ファイルも移行する必要があります。詳細については、Net Express のインストール後に、メイン ヘルプの索引で「Application Server」を検索し、トピック「Application Server Licensing Files to Ship」を選択してください。

  • Application Server をインストールした後に、エンドユーザーは、Application Server を実行して、AS ライセンスを検証できるように環境を設定する必要があります。エンドユーザーが、アプリケーションを実行するときにこれらの設定を行う起動スクリプトを作成することをお勧めします。詳細については、Net Express のインストール後に、メイン ヘルプの索引で「Application Server」を検索し、トピック「Setting Up Application Server」を選択してください。

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3.1 への移行に関する注意事項

以下の説明は、Net Express 3.0 を使用して開発されたアプリケーションを、Net Express 3.1 へ移行する場合に行う必要がある変更処理をまとめたものです。

Service Pack #3.1 をインストールする前に確認する必要がある事項については、「インストール上の注意」に記載されています。

ファイル処理

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ファイル処理

  • Data File Editor のロック動作は、FILEMAXSIZE を 4 に設定して 1 GB よりも大きいデータ ファイルをサポートできるように変更されました。つまり、他のプログラムは、Data File Editor で編集するために開かれているデータ ファイルにアクセスできなくなりました。以前は、Data File Editor の [読み込み専用で開く] オプションが設定されていない限り、データ ファイルを開いて編集することができました。データ ファイルがロックされている場合は、Data File Editor によって、ファイルを読み取り専用で開くかどうか確認する指示メッセージが表示されます。

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3.0 への移行に関する注意事項

以下の説明は、Net Express 2.0 を使用して開発されたアプリケーションを、Net Express 3.0 へ移行する場合に行う必要がある変更処理をまとめたものです。

アニメート
データ アクセス ウィザード
DB2 プリプロセッサ
Dialog System
ファイル処理
Form Designer
Form Express
オブジェクト指向プログラミング
オブジェクト リクエスト ブローカのサポート
OpenESQL
PVCS オプション
リビルド

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アニメート

  • Net Express 3.0 では、Net Express 2.0 を使用してビルドされたアプリケーションをアニメートできません。2.0 でビルドされたアプリケーションを 3.0 でアニメートするには、アプリケーションをリビルドする必要があります。

  • 編集中に動詞をダブルクリックしてもブレークポイントは設定できません。右クリックして表示されるコンテキスト (ポップアップ) メニューを代わりに使用するか、アニメート中にダブルクリックを使用します。または、[オプション] メニューの [編集] を選択してから、[ソース ビュー] タブをクリックし、「Net Express 2.x の動作」を設定して 2.0 の動作を有効にし、編集中にダブルクリックしてブレークポイントを設定することもできます。

  • アニメート用のコマンド行設定などは、[プロジェクト] メニューの [プロパティ] ではなく、[アニメート] メニューの [設定] で行うようになりました。

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データ アクセス ウィザード

  • データ アクセス ウィザードは廃止されました。データ アクセス ウィザードの機能は、インターネット アプリケーション ウィザードに統合されました。

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DB2 プリプロセッサ

  • Net Express では、ASCII コードセットではなく、ANSI コードセットを使用するようになりました。これは、EXEC SQL 文で SYMBOL 216 \f "Symbol" \s 9 (not) シンボルを使用する場合に、DB2 プリプロセッサに影響する場合があります。ANSI では、このシンボルの値は 172 (xAC) ですが、ASCII では 170 (xAA) です。

    DB2 プリプロセッサでは、デフォルトで値 172 を検索します。ASCII 値を使用すると、コンパイル エラーが発生する場合があります。ASCII 値を使用できるようにするには、指令 DB2(NOT=170) を使用してください。

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Dialog System

  • Dialog Editor と Data Definition Editor による切り取りコピー貼り付けその他 Screenset Animator のステップ実行のような機能などに対するデフォルトのアクセラレータ キーは、Microsoft 規格と Net Express IDE に対して互換性をもつように変更されています。新しいアクセラレータ キーを調べるには、メニュー項目の隣を参照してください。

  • ActiveX コントロールのコールバック登録コードが、コントロール作成プロセスに取り入れられました。ディレクトリ Net Express¥DialogSystem¥Source に保存されている CreateActiveX.cpy コピーファイルを参照してください。

    また、コールバック登録プロセスでは、コントロールによって提供された、特別に命名されたイベントではなく、イベント登録に対する数値 ID を使用する必要があります。指定したバージョンを置き換えるために必要なイベント識別子を取得する場合は、ActiveX プログラミング アシスタントを使用してください。この変更に関する例については、CUSTGRID および CLOCK のデモンストレーションで参照できます。

    これらの変更によって、より効率的なコードが提供され、コントロールの作成直後に起動されたイベントをコールバック コードで受領できます。

    命名されたイベント コールバック登録を使用し続けると、CreateActiveX.cpy コピーファイルの使用時に OLE エラーが発生します。ActiveX プログラミング アシスタントが公開するとおり、このコピーファイルを使用し、Register Callbacks コードを変更してイベント識別子を使用することをお勧めします。

  • Dialog System スクリーンセットに保存されている Active X コントロール プロパティは Net Express 3.0 で変更され、アプリケーションを本稼動の環境に配布するときにコントロールに必要なライセンス キー情報が含まれました。

  • 定義されているスクリーンセットを Net Express 2.0 から 3.0 に移行する場合は、スクリーンセットを 3.0 で再保存し、DialogSystem¥Source ディレクトリに保存されている CreateActiveX.CPY コピーファイルに詳述されている変更されたコードを組み込む必要があります。可能な場合は、コントロール作成コードを、この完全なコピーファイルで置き換えることをお勧めします。

  • Net Express 2.0 から 3.0 へ移動した Dialog System ユーザー コントロール プログラマは、コントロール テンプレートのソース コードが source ディレクトリからなくなったことを確認できます。また、2.0 のユーザー コントロール プログラムで使用されていたコピーファイルの一部は、COBCPY パスでコントロール プログラムをコンパイルできません。

    2.0 のテンプレート ソース コードを使用し、コピーファイル userctrl.cpy をプロジェクト ディレクトリにコピーしている場合は、このコピーファイルを削除し、最新バージョンを COBCPY パスから選択できるようにする必要があります。

    Dialog System には、コントロール プログラムの生成を自動化する方法が追加されました。ユーザー コントロールまたは ActiveX コントロールの「プロパティ」ダイアログを使用して、完全なプログラム (2.0 以降の構造上の変更と拡張機能を含む) を生成し、必要に応じて、このプログラムを Net Express プロジェクトに自動的に追加できます。

    2.0 プロジェクトで使用されていた一部のコピーファイルは、3.0 プロジェクトでは使用されません。これらのコピーファイルは、下位互換性のために Net Express 3.0 の source¥v2files ディレクトリに保存されています。このコピーファイルは、COBCPY パス上にはありません。これらのコピーファイルは、プロジェクト ディレクトリにコピーする必要があります。これらのコピーファイルは、将来のリリースで削除される予定です。

  • Net Express 2.0 では、ウィンドウが作成されると、ユーザー コントロール REGISTER-CALLBACKS タスクが、スクリーンセットから CALLOUT を介して実装されていました。これは、実行されるコードで、イベントの発生時に使用するスクリーンセット データ ブロックへのポインタを保存し、そのコンテキストでデータ ブロックの更新を有効にする必要があったために行われていました。

    3.0 のユーザー コントロールと ActiveX コントロールでは、DS ランタイムによって、スクリーンセット データ ブロックへのポインタ (userctrl.cpy で定義される) がコントロール作成エントリ ポイントに渡され、値はすぐに SaveDataBlockPointer 節に保存されるため、CALLOUT の必要はありません。

  • バージョン 3 または バージョン 4 の ProtoView DataTable ActiveX グリッドを使用してアプリケーションの開発を評価している場合は、そのまま継続して評価を行うことができます。バージョン 4.1.5 とバージョン 5.1 はどちらも Net Express 3.0 に付属しています。

    バージョン 4.1.5 には、このコントロールを V5.1 に移行できる新機能が用意されています。スクリーンセットでコントロールを右クリックし、コンテキスト メニュー オプションを表示して、 V5.1 へ移行するテンプレート ファイルを保存および読み込むことができます。

    バージョン 5.1 は、さまざまなデータ バインド技術で使用できるフォームで提供されます。データ バインドの使用は、現在、Dialog System でサポートされていませんが、これらのバージョンのどちらかを、以前と同じ未結合モードで使用できます。

    開発プロセスの初期段階に ProtoView から最新バージョンのコントロールを購入して、ProtoView のサポートを早めに受けることをお勧めします。

    アプリケーションでは、これらのコントロールの古いバージョンと新しいバージョンを併用できます。ただし、このコントロールの最新バージョンは、デフォルトで、Dialog System の CustGrid デモンストレーションと、データ アクセス アプリケーション生成プロセスで使用されます。この新しいバージョンでは、次のような動作が若干変更されています。

    • V4.1.5 の DataTable からのテンプレート ファイルのインポート機能

    • コントロール全体でのオブジェクト名の変更

    • 作成時の特定イベントの発生の変更

    • ファイル DataTbl5.CHM の包括的な HTML ヘルプ。このファイルを表示するには、コマンド行「HH Datatbl5.chm 」を使用します。

    • 上記の HTML ヘルプ ファイルの「はじめに」のトピックにリストされているその他の変更

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ファイル処理

  • Net Express 2.0 および以前の Micro Focus 製品では、stdinstdout、および stderr という名前で開かれた順ファイルは、それぞれ標準入力、標準出力、および標準エラーに送られていました。Net Express 3.0 でも同じ結果になるためには、次のように環境名を設定する必要があります。
    set dd_stdin=:CI:
    set dd_stdout=:CO:
    set dd_stderr=:CE:

    または、次のエントリを使用して、ファイル ハンドラ構成ファイルを作成します。

    [stdin]
    datafile=:CI:
    [stdout]
    datafile=:CO:
    [stderr]
    datafile=:CE:

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Form Designer

  • HTML のプロパティとコントロールの指定方法に関する変更の詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。

  • COBOLOccurs プロパティを 1 に設定したグループ開始コントロールを持つ、Net Express 2.0 で作成したフォームを変換する場合は、グループ開始とグループ終了間のコントロールを、繰り返し行タイプのテーブルに挿入します。

    フォームのサーバー側プログラムに、次の節を追加する必要があります。これらの節を追加しないと、コンパイルや実行が適切に行われません。

    begin-name
    next-name
    end-name

    詳細については、オンライン ヘルプの「繰り返し行」に関する説明を参照してください。

  • Net Express 3.0 では、2.0 とは異なり、フォームに上ペイントされた ActiveX コントロールの PIC 句は自動生成をサポートしていません。ActiveX コントロールに句を関連付ける必要がある場合は、独自の JavaScript を作成して、フォームの送信時に ActiveX コントロールの「値」を返す必要があります。

    ただし、2.0 の ActiveX レイアウト フォームは、3.0 の Form Designer に読み込んで、処理を実行することができます。ActiveX コントロールは、レイアウト コントロールを使用しないでページ上に直接配置されます。このため、フォームを更新する必要がある場合は、ActiveX コントロールと HTML コントロールを自由に混在させることができますが、3.0 を使用して追加された ActiveX コントロールは、CGI でデータ項目を生成しません。

  • Form Designer の基本単位が、フォームではなく、HTML ページになりました。フォームは、ページ上に存在する要素を表します。フォームは、位置フォームでも、位置以外のフォームでもかまいません。位置フォームには、HTML 要素が含まれます。これらの要素はそれぞれ、ダイナミック HTML を選択するか、クロスプラットフォームを選択するかによって、正確に位置付けされるか、できる限り正確に位置付けされます。ページには、フォーム以外に、HTML 要素を含むことができます。これらの要素は、HTML 要素の標準ブラウザ規則に従って位置付けされます。

  • Active X レイアウト フォームは廃止されました。このフォームは、ダイナミック HTML を使用する位置フォームに置き換えられました。HTML ページ (および位置フォーム) には、ActiveX コントロールを含めることができます。

  • コントロールと要素には、プロパティの複数のリストがあります。これらのリストは、「プロパティ」ペインの下にあるタブを使用して切り替えます。

  • Form Designer では、コントロールを重複させることができます。ただし、重複するコントロールが含まれているページは、ダイナミック HTML としてだけ保存できます。

  • グループ開始」と「グループ終了」を含む [コントロールのフォーム作成] タブは、テーブルの繰り返し行機能に置き換えられました。これによって、「グループ開始」と「グループ終了」、適切なダイナミック テーブルのサポート、およびこれまで編集できなかった 2.0 での特殊なデータ テーブルの削除を 1 つの機能で使用できます。

  • イベント エディタは、スクリプト アシスタントに置き換えられ、大きく変わりました。スクリプト アシスタントに含まれるいくつかのページは、ページの上部に並んでいるタブで選択できます。

  • スクリプト アシスタントで、JavaScript を使用してブラウザを別の位置に設定するには、ドキュメント オブジェクトの「URL」プロパティを、新しい位置の URL に設定します。以前のバージョンの Net Express のイベント エディタでは、window.href を別の URL に設定して同じ効果が得られました。

  • ボタンまたはスパン要素上のキャプションを編集するには、要素上のテキストを編集します。

  • Net Express 2.0 または 1.0 で作成した ActiveX レイアウト フォームを Net Express 3.0 の Form Designer に読み込むと、フォームをバージョン 3.0 形式へフォームを変換するかどうかを確認する指示メッセージが表示されます。

    変換する場合は、レイアウト位置が自動的に HTML テーブルまたはダイナミック HTML に変換されます。ActiveX コントロールと、ActiveX コントロールから HTML の非表示フィールドへデータを移動するイベント ハンドラはそのまま変わりません。フォームを変換したら、そのフォームは Net Express 3.0 でだけメンテナンスできます。

    フォームを変換しない場合は、そのまま Net Express 2.0 でフォームをメンテナンスする必要があります。

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Form Express

  • Form Express は廃止されました。この機能は、インターネット アプリケーション ウィザードに統合されました。

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オブジェクト指向プログラミング

  • オブジェクト記憶節は、データを継承するオブジェクト COBOL クラスで必須になりました。

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オブジェクト リクエスト ブローカのサポート

  • ICL DAIS のサポートは廃止されました。Iona Orbix のサポートが追加されました。

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OpenESQL

  • アプリケーションを別のシステムに移動する場合は、ファイル odbcrw32.dll がそのシステムで利用できるかどうかを確認する必要があります。ただし、Net Express 2.0 で必要だったファイル _sqlodbc.dll は必要なくなりました。ファイル _sqlodbc.dll は、Net Express 3.0 では提供されません。

この点について、『Database Access』マニュアルの「OpenESQL」の章の「Building an Application」の項では、どちらのファイルも必要である旨が記載されていますが、これは間違いです。

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PVCS オプション

  • Net Express 2.0 に付属している PVCS Lite 5.3.00 では、ユーザー ID に VCSID 環境変数設定を使用します。Net Express 3.0 に付属している PVCS Lite 6.0 では、デフォルトで、ユーザー ID にホスト名を使用します。このため、2.0 で作成したプロジェクトを開くと、すべてのファイルに「Checked out by another user」 (ホスト名が VCSID 設定と同じでない場合) というマークが付きます。

    Net Express 3.0 のバージョンで、ユーザー ID として VCSID 設定を使用するには、LOGIN VCSID という行をプロジェクトの PVCS の .cfg ファイルに追加します。

  • Net Express 2.0 をアンインストールする前に 3.0 をインストールすると、Net Express 3.0 のソース コントロール オプションで作成した PVCS 構成ファイルは、デフォルトで、2.0 で指定したディレクトリに保存されます。アンインストール ユーティリティには、2.0 ディレクトリに残っているファイルを削除するオプションがあるため、Net Express 3.0 を使用した後に Net Express 2.0 をアンインストールする場合は、これらのファイルを削除しないように注意してください。

    ファイルを削除しないようにするには、次の方法のどちらかを使用します。

    • Net Express 3.0 をインストールする前に Net Express 2.0 をアンインストールする。

    • 3.0 を使用して作成された SCC プロジェクト ファイルの保存先として別のディレクトリを指定する。Windows システム ディレクトリの islv.ini ファイルを編集し、PVCSPROJ 設定を変更して、使用するディレクトリを指定します。

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リビルド

  • Net Express 1.0 または 2.0 で開発されたコードには、Net Express 3.0 と完全に互換します。コードには、ソース コード (.cbl)、中間コード (.int)、生成済みコード (.gnt)、オブジェクト コード (.obj)、および DLL があります。

ただし、Net Express 1.0 または 2.0 でプロジェクトをビルドしたときに作成されたデバッグ情報ファイル (.idy) は、Net Express 3.0 と互換性がありません。そのため、プロジェクトをリビルドしてから、Net Express 3.0 を使用してプロジェクトをデバッグする必要があります。

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2.0 への移行に関する注意事項

以下の説明は、Net Express 1.0 を使用して開発されたアプリケーションを、Net Express 2.0 へ移行する場合に行う必要がある変更処理をまとめたものです。

文字セット
COBOL システム ライブラリ ルーチン
Dialog System
Form Designer
統合開発環境
Internet Explorer
オブジェクト指向プログラミング
UNIX オプション

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文字セット

  • Net Express 1.0 では、OEM 標準文字セットが使用されていました。Net Express 2.0 では、ANSI 標準文字セットを使用します。この変更により、Net Express はほとんどの Windows アプリケーションと適合するようになりました。つまり、アクセント付き文字や特殊文字を、製品全体で使用できます。ただし、1.0 または DOS アプリケーションで作成したファイルでは、特殊文字や線描画文字は、正しく表示または認識されません。そのようなファイルと互換するために、OEM 文字セットに切り替えるオプションが用意されています。

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COBOL システム ライブラリ ルーチン

  • CBL_READ_DIR は、廃止されたものとしてマニュアルから削除されました。ただし、CBL_READ_DIR は下位互換性のためにソフトウェア内に残っています。今後の開発では、CBL_GET_CURRENT_DIR に置き換えられます。

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Dialog System

  • Graphical Dialog System ランタイム モジュールは DSGRUN と呼ばれます。古い DSRUN モジュールは、下位互換性のために提供されていますが、完全にはサポートされません。アプリケーションで DSRUN モジュールを呼び出す場合は、DSRUN モジュールの呼び出しを DSGRUN の呼び出しに変更する必要があります。その他の変更は、必要ありません。

    DSRUN は、Dialog System の文字バージョンで排他的に使用するために提供されているため、DSRUN を呼び出すとエラーが発生する場合があります。文字バージョンの Dialog System は、Net Express Setup で UNIX オプションを選択した場合にインストールされます。

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Form Designer

  • Net Express 2.0 で CGI プログラムを再リンクするときに、アプリケーション内のフォームで数値フィールドを使用し、そのアプリケーションを次のどちらかで作成している場合は、Form Designer で生成された .cpv コピーファイルの形式を変更すると影響を受けます。

    • Form Designer FixPack (FDsetup.exe) を WebSync で利用できるように更新した Net Express 1.0
    • Net Express 2.0 のベータ バージョン

    この FixPack のない 1.0 から 2.0 へ移行する場合には、変更はありません。

    この変更によって影響がある場合は、再リンクを行う前に、フォームを Net Express 2.0 の Form Designer に読み込んで、保存する必要があります。これによって、.cpv ファイルを含むファイルが再作成されます。保存する前にフォームに若干の変更を加える必要があります。[保存] は、変更が加えられるまでグレー表示され、[すべて保存] は使用できません。

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統合開発環境

  • 上書きモードにすると、カーソルでブロックを変更できなくなくなります。上書きモードになっているかどうかは、ステータス行の OVR を参照して確認できます。

  • デフォルトのアクセラレータ キーが、Microsoft 標準に準拠するようになりました。つまり、Ctrl-X キーは [切り取り]、Ctrl-C キーは [コピー]、Ctrl-V キーは [貼り付け]、Ctrl-S キーは [上書き保存] などを表します。Net Express 1.0 の動作に戻す場合は、[オプション] メニューの [カスタマイズ] をクリックしてから、[キーボード構成] タブをクリックし、[設定の読み込み] をクリックして、mf.key を選択します。

2.0 への移行に関する注意事項の先頭に戻ります。


Internet Explorer

  • ActiveX コントロールを含むフォームを、Internet Explorer 3.0x (Net Express 1.0 に付属) から Internet Explorer 4.0 (Net Express 2.0 に付属) に移行する場合には、Internet Explorer 3.0x でサポートされる JScript 構文の一部は Internet Explorer 4.0 でサポートされません。Net Express 1.0 で作成されたフォームの一部には、Internet Explorer 4.0 で処理されないイベント ハンドラが含まれています。フォーム上の ActiveX コントロールのイベント ハンドラを更新するには、フォームを Net Express 2.0 に読み込んで、再度保存します。

    備考: この問題は、ActiveX レイアウト フォームと、ActiveX コントロールを含む HTML フォームにだけ関係します。

2.0 への移行に関する注意事項の先頭に戻ります。


オブジェクト指向プログラミング

  • マルチスレッド環境で実行されるオブジェクト指向の COBOL コードは再コンパイルする必要があります。

2.0 への移行に関する注意事項の先頭に戻ります。


UNIX オプション

  • 1.0 では、UNIX システムへ CGI アプリケーションを手動で展開する方法の命令が組み込まれていました。2.0 では、代わりに UNIX オプションを使用する必要があります。このオプションを使用すると、Net Express で 展開されたアプリケーションを UNIX に展開する際に必要な処理の多くが実行されます。UNIX に CGI アプリケーションを展開する手順については、オンライン マニュアル『Internet Programming』の「Deploying Your Application」の章に記載されています。

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