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第 3 章 コード生成時のエラーメッセージ

コード生成時のメッセージは、コンパイラによって生成コードが作成されるときに表示されます。 環境に依存するメッセージもあるため、環境によってはサポートされないものがあります。 各エラーメッセージ番号ごとに、各メッセージのテキストと重大度が表示されます。また必要に応じて、メッセージの原因となったエラーまたは問題点と、それらを回避する方法が表示されます。

3.1 コード生成時のエラーメッセージの形式

コード生成時のメッセージは、次の書式で構成されています。

INT コードアドレスにおける NCGエラー - アドレス
nnn-s メッセージ

変数は次のとおりです。

アドレス エラーが発生した中間コード内のアドレス。 このタイプのエラーの大部分では、コード生成によって、エラーが発生した行番号とファイル名が表示されます。また、ANIM指示によってプログラムがコンパイル済みの場合は、.idy ファイルが使用可能になります。
nnn メッセージ番号。
s 次の重大度コードのいずれかが表示されます。
F 致命的。 このようなエラーが発生し、解決の見込みがない場合は、Micro Focus アンサーラインに連絡して問題の解決を依頼します。
R 回復可能。 このメッセージの場合は、エラーを修正する必要があるため、コード生成が終了します。
C 警告。 無効な指令の組み合わせをおこなったか、または PERFORM 文の最適化ができないかのどちらかであることを示します。 これによって、コード生成が終了したり、生成コードの実行が回避されることはありません。

3.2 コード生成時のエラーメッセージ一覧


File open failure:filename (回復可能)

ファイル名が存在しないか、アクセス権が正しくありません。

対処方法
ファイルが存在するか、またアクセス権が正しいかを確認します。


File I-O error:filename (回復可能)

.int ファイルに対して、ファイルの破損、または切り捨てが発生しています。

.gnt または .o ファイルに対して、ディスクの空き領域が足りません。

対処方法
.int ファイルの場合は、もう一度プログラムの構文チェックをおこないます。

.gnt ファイルの場合は、必要に応じてディスクの空き領域を作成します。


001 内部エラー、nn。Micro Focusアンサーラインにお問い合わせください。 (致命的)

002 シンボル symbol-nameを再定義しようとしている (回復可能)

006 入力ファイルの読込みエラー。中間コードではない。または バージョンの誤り (回復可能)

次の原因が考えられます。

対処方法
中間コードファイルが指定されているかを確認します。


012 辞書または動的ページングエラー (致命的)

ディスクの空き領域が不足しています。

対処方法
ディスクの空き領域が足りない場合は、不要なファイルを削除します。 ディスクの空き領域が十分にあるにもかかわらず、このメッセージが表示された場合は、Micro Focus アンサーラインに連絡してください。


013 違法な中間コード (アドレス nnnnnn セグメント mm) (回復可能)

破損した中間コードから生成コードを作成しようとしています。

nnnnnn は中間コードアドレスです。mm は中間コードセグメント番号です。

対処方法
COBOL システムに対してソースコードを再実行し、有効な中間コードを取得します。


014 IF 文のレベルが多すぎる (回復可能)

IF 文の入れ子が、最大の 254 レベルを超えています。

対処方法
プログラムを変更して、入れ子の条件を 254 レベル以下にします。


028 区分化プログラム - ANIM を無視する (警告)

アニメーションに対して、区分化プログラムを生成しようとしました。

対処方法
元のプログラムから区分を削除します。


035 INT コードが ANIM で生成されていない- オプションを無視する - option (警告)

中間コードを作成する場合は、ANIM 指令を使用する必要があります。

参照
Server Express ユーザガイド』の『コンパイラへの指令』の章の ANIM コンパイラ指令。


039 中間コード生成中 エラーが検出された (回復可能)

COBOL システムでの実行時に重大なエラーが検出された中間コードから、コードを生成しようとしています。

対処方法
ソースコードの重大エラーをすべて修正してください。


040 プログラム名 または 入口名に誤りがある (回復可能)

PROGRAM-ID 節または ENTRY...USING 句で指定した、あるいは入力ファイル名のルートとして指定した名前を、システムアセンブラで正しく処理することができません。

対処方法
オペレーティングシステムで使用している関数名に関する規則に従った名前に変更します。


054 BY VALUE 句または GIVING/RETURNINGP 句中の項目が長すぎる (回復可能)

値が渡すことができるのは、4 バイト以下の COMP-5 項目のみです。

対処方法
どの COMP-5 項目も 4 バイト以下になっているかを確認します。


055 命令コードファイルが壊れている。または 不明なマシン種別 (回復可能)

$cobdir/etc/ncg.ops ファイルが破損しました。

対処方法
ncg.ops ファイルをもう一度インストールします。


056 オプションはサポートされていない:"option name" (回復可能)

この言語オプションは、ご使用の環境ではサポートされていません。


066 IDY ファイルの書き込みエラー (回復可能)

ディスクの空き領域が足りないか、チェッカーによって生成された .idy ファイルが読み取り専用となっています。

対処方法
必要のなくなったファイルを削除します。または .idy ファイルを読み取り/書き込みにします。


068 IDY ファイルが見つからない - オプションを無視する - option name (警告)

069 ソースファイルが見つからない - SOURCEASM を無視する (警告)

075 呼出し変換モジュール module name はサポートされていない (回復可能)

入口点の呼び出しが無効です。


078 コードの再配置が多すぎる (最大値 = limit、実際数 = limit (回復可能)

対処方法
プログラムを分割して現在よりも小さい副プログラムにしてください。


079 データの再配置が多すぎる (最大値 = limit、実際数 = limit (回復可能)

対処方法
プログラムを分割して現在よりも小さい副プログラムにしてください。


080 シンボルテーブルの項目が多すぎる (最大値 = limit、実際数 = limit (回復可能)

対処方法
プログラムを分割して現在よりも小さい副プログラムにしてください。



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