特にメインフレームから移行する際には、OpenESQL を効果的な移行ツールとして使用することができます。OpenESQL は、COBOL 環境を定義して移行を透過的かつ効率的なものにするための BEHAVIOR 指令を提供します。BEHAVIOR は、次のいずれかに設定できます。
OPTIMIZED |
OpenESQL をメインフレーム上と同様に機能できるようにし、アクセス速度を向上させる (デフォルト) |
ANSI |
OpenESQL を ANSI 規格のように機能できるようにし、アクセス速度を向上させる |
UNOPTIMIZED |
旧 Micro Focus 製品との下位互換性を提供する |
MAINFRAME |
OPTIMIZED と同じ。下位互換性のためにのみ提供されています。 |
CICS |
次のすべてを設定する。
- OpenESQL をメインフレーム上と同様に機能できるようにする
- アクセス速度を向上させる
- TRANSACTION プリミティブ指令を自動的に GLOBAL に設定する
|
JCL |
次のすべてを設定します。
- OpenESQL をメインフレーム上と同様に機能できるようにする
- アクセス速度を向上させる
- JCL アプリケーションとの互換性がない次の文をチェックする
- CONNECT
- DISCONNECT
- SET CONNECT
- 互換性のない文が見つかるたびにエラーをレポートする
|
primitivedirective |
BEHAVIOR を微調整するための指令 (オプション) |
OPTIMIZED または ANSI 値を使用すると、OpenESQL は次のことを決定します。
- 未確定 COBOL カーソル (つまり、明示的に読み取り専用または更新可能として定義されていないカーソル) に対する最適な DBMS カーソル
- 読み取り専用 COBOL カーソルと更新可能 COBOL カーソルの両方に対する最適な DBMS カーソル選択
- 適切な分離レベルとロック並行性の設定
OpenESQL 構成ユーティリティを使用して、OPTIMIZED のデフォルトの動作を ANSI または UNOPTIMIZED に変更できます。ただし、プログラム コード、プロジェクト設定、またはコンパイラ指令ファイルで BEHAVIOR 指令が明示的に設定されている場合、指定されている設定によってデフォルトの設定値がオーバーライドされます。
BEHAVIOR をプログラム コードの先頭で明示的に設定するか、コンパイル時にコマンド ラインで設定すると、EXEC SQL 文を変更することなくプログラム レベルでデフォルト設定をオーバーライドすることができます。
詳細については、「BEHAVIOR」トピックと、「デモンストレーション アプリケーション」トピックに記載されているデモ アプリケーション behavior を参照してください。