CBL2XML ユーティリティ

CBL2XML ユーティリティは、次の用途に使用できます。

cbl2xml はコマンド ラインで実行します。COBOL レコードが読み込まれ、複数のファイルが生成されます。このコマンド ラインでは、大文字と小文字は区別されません (Windows 環境にのみ該当します)このコマンド ライン構文は次のとおりです。

cbl2xml filename
        [-c cpyBook]
        [-x schemaFile]
        [-m mapFile]
        [-p prefix]
        [-d directiveFile]
        [-v validationFile]
        [-noprompt]
        [-nocountin]

パラメーターは次のとおりです。

filename cbl2xml の入力ファイル。次のいずれかを指定します。
  • 従来的な COBOL データ構造を XML 構文を含む COBOL 構造に変換する場合は、cbl2xml で読み取る COBOL ファイルの名前を指定します。プログラム ファイル (拡張子 .cbl) やコピーブック ファイル (拡張子 .cpy) を指定できます。
  • XML スキーマを XML 構文を含む COBOL 構造に変換する場合は、cbl2xml で読み取る XML スキーマ ファイルの名前を指定します。スキーマ ファイルの拡張子は、通常 .xsd です。
cpyBook COBOL コピーブック (.cpy ファイル) の名前を指定します。cbl2xml は、このファイルに XML 構文拡張を含む COBOL を出力します。このパラメーターを省略すると、入力ファイルとして指定された COBOL プログラム ファイルまたはコピーブック ファイルの名前に -cbl2xml を連結した名前のファイルが、cbl2xml によって生成されます。たとえば、入力ファイルとして account.cbl という名前の COBOL プログラム ファイルを指定した場合には、cbl2xml によってデフォルトで生成される XML 構文拡張を含むコピーブック ファイル名は account-cbl2xml.cpy になります。
schemaFile 生成するスキーマ ファイルの名前を指定します。このパラメーターを省略すると、入力ファイルとして指定された COBOL プログラム ファイルと同じ基本名に拡張子 .xsd を付けた名前のスキーマ ファイルが、cbl2xml によって生成されます。たとえば、入力ファイルとして account.cbl という名前の COBOL プログラム ファイルを指定した場合には、cbl2xml によってデフォルトで生成されるスキーマ ファイル名は account.xsd になります。
mapFile 生成されるマップ ファイル (または既存のマップ ファイル) の名前。次の規則が適用されます。
  • 指定した名前のマップ ファイルが存在しない場合は、入力ファイルとして指定した COBOL ファイル内の情報を基にマップ ファイルが cbl2xml によって生成されます。
  • 既存のマップを指定すると、cbl2xml によって上書きを確認するメッセージが表示され、「no」と応答すると、マップファイル内の新しい情報が、生成された COBOL ファイルに適用されます。「yes」と応答すると、cbl2xml は新たにマップファイルを生成して、ファイルの以前の内容が上書きされます。

マップ ファイルの詳細については、「COBOL データから XML 要素へのマッピング」セクションを参照してください。

prefix 生成されるデータ名の先頭に付加する接頭語を指定します。このパラメーターは、COBOL ファイル内のデータ レコードと同じ構造を持つデータ レコードを、異なるデータ名で生成する場合に使用します。このパラメーターを指定すると、元のデータ レコードを保持したまま、XML 用のデータ レコードを生成できます。

接頭語は文字列として指定します。たとえば、-p xml- と指定すると、cbl2xml は生成する各データ レコードの名前の先頭に xml- を付加します。

directiveFile XML に対応させる COBOL プログラム ファイルまたはコピーブック ファイルのコンパイルで常に特定のコンパイラ指令を使用する場合は、コンパイラ指令を含む指令ファイルを、このパラメーターで cbl2xml を使用するたびに指定します。

指令ファイルの詳細については、「コンパイラ指令」を参照してください。

validationFile 検証する XML スキーマまたは XML ドキュメントのファイル名。次の規則が適用されます。
  • スキーマを指定した場合には、cbl2xml は W3C の Web サイト (http://www.w3.org/2001/XMLSchema) で規定されている XML の表記規則に従ってスキーマ自体の妥当性を検証します。
  • XML ドキュメントを指定した場合には、cbl2xml はその中で指定している XML スキーマを基に、XML ドキュメントの妥当性を検証します。
-noprompt cbl2xml に既存ファイルを自動的に上書きさせる場合に指定します。
注意:
-noprompt を指定すると、cbl2xml が生成したファイルと同じ名前の既存ファイルは、それがユーザー側で編集したファイルや、サードパーティから提供されたスキーマであっても、すべて上書きされます。これらのファイルが上書きされてもかまわない場合を除いて、このパラメーターは使用しないでください。
-nocountin 生成される COBOL データ項目に COUNT IN 句を生成しないように指定します。このオプションは、CBL2XML マッピング ファイルで指定されているあらゆる値より優先されます。