複数パス

ファイル名のマッピングに使用する環境変数は、複数のパス名を指します。そのため、環境変数が指定した最初のパスに対して「ファイルが見つからない」という状態が返されると、システムは次のファイルを検索します。

次のような dd_dir という名前の環境変数があると仮定します。

Windows:
dd_dir=\a\b;\c\d;
このときに、\a\b に対して「ファイルが見つからない」という状態が返されると、システムは、割り当てられたファイルを \c\d で検索します。
UNIX:
dd_dir=/a/b;/c/d;
この場合、\a\b に対して「ファイルが見つからない」という状態が返されると、システムは、割り当てられたファイルを \c\d で検索します。
注:
  • OPEN INPUT、OPEN I-O、OPEN EXTEND、または CBL_OPEN_FILE のバイト ストリーム ルーチンで既存ファイルを開く場合、環境変数は、対象のファイルが検出された最初のパスに展開されます。
  • OPEN OUTPUT、OPEN I-O、OPEN EXTEND、または CBL_CREATE_FILE のバイト ストリーム ルーチンで新しいファイルを作成する場合には、環境変数は定義されている最初のパスに展開されます。OPEN OUTPUT で開いたファイルについては、SEARCHONCREATE ファイル ハンドラー設定オプションを ON に設定することで、この動作を無効にすることができます。
  • 環境変数のパス リストの各パスの長さは、パスの許容最大文字数以下でなければなりません。